疑われるのは覚悟しておりました【名探偵コナン】※トリップ

FILE.15 城の中の迷い人(2) ページ15

大量の荷物に紛れてポケットから落ちたんだろう。
それにしても蘭ちゃん天使...

『あ、ありがとうございます！全然気が付かなかった...』

「いえいえ....って、あ！」

『えっ？』

蘭ちゃんが驚いた顔で距離を縮めてくる。

「もしかしてお姉さん、さっきポアロにいた...」

「あー！！！イルカのお姉さんだー！」

蘭ちゃんの言葉を遮るように、蘭ちゃんのあとを付けてやってきたのは...

『あら、さっきのボウヤじゃない。』

そう。コナンくん____と

「ちょーっとガキんちょ！静かにしなさいよ！」

と怒る園子ちゃん。

蘭ちゃんに隠れてなかなかスポットが当たらないけど、園子ちゃんもなかなかの美人だし足長いしいい子だよね！

「あはは...ごめんなさい。だって、さっきのお姉さんがいたんだもん！」

「あ？さっきのお姉さん？」

コナンくんが私を指さすと、園子ちゃんが私の顔を見た。

そして一瞬で目を大きく見開き、手を取ってきた。

『へ？』

「わお！！お姉さんチョー美人！！！！」

「ちょ、ちょっと園子！」

『え、ええっと...』

「園子姉ちゃん、お姉さん困ってるよ？」

コナンくんが呆れた顔で園子ちゃんに言う。

「ああっと！ごめんなさいねー！ついつい！」

『い、いえ！大丈夫です！』

「でもいいなぁ...あたしもお姉さんみたいに足長くて小顔で背の高い美人さんになりたーい...」

「うん、ポアロで見かけた時から思ってたけど、お姉さん凄く綺麗ですよね！」

そうか...忘れてたけど、駅のトイレで見た時、
容姿はものすごく良かったんだよな。

『あ、ありがとうございます...？』

蘭ちゃんと園子ちゃんに容姿を褒められる人生って...もう死んでもいいかもしれない

「ところでお姉さん！」

『ん？どうしたの、ボウヤ。』

「そんなにたくさん、何を買ったの？」

『え、ああ...これはね...』

「こーら、ガキんちょ！そんなこと聞かないの！
女には秘密があるのよ！ひ・み・つ・が！！」

別に秘密でもなんでもないけど...

「ごめんなさーい。」

『いやいや、別にいいのよ。隠すようなことじゃないし...じゃあ、そろそろ私食品売り場行かないといけないから。またね、ボウヤ。』

「そっかー.....ねえ蘭姉ちゃん！僕お菓子買いたくなってきちゃったなー！」

「え？お菓子？」

「ほら、このお姉さんも食品売り場行くみたいだし、僕達もついていかない？」

ん？来るの？？

「うーん...お姉さんが迷惑じゃなければ...」



「いいよね？」

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