疑われるのは覚悟しておりました【名探偵コナン】※トリップ

FILE.14 城の中の迷い人(1) ページ14

で、でか....


遠くから見るとそうでもなかったけど
いざ真下に来るとでっかいな...

高さだけではなく土地も広く、
地上22階、地下3階建てのそのデパートは、
もはやデパートの域を越している。

店舗数は375、その一つ一つの面積がまた広い。

お金さえあれば本当になんでも揃ってしまうような超大型デパートだ。



予め用意しておいた買い物リストには、

牛乳、ミネラルウォーター、やーいお茶、卵、米、食パン、小麦粉、味噌、醤油、砂糖、みりん、料理酒、ごま油、じゃがいも、玉ねぎ....

などの細かい食材類と、

服
家具
時計
洗剤

など端的で投げやりな生活用品が書かれている。
これだけのものが全てここで揃うんだから大したもんだ。


そういえば歩きで来ちゃったけど、全部持って帰れるかな...

家具とか大きなものは後日配送してもらうとして...

うーん。これは大きいビニール袋が4つくらいパンパンになりそうだ。



私は指をコキコキと鳴らしながら自動ドアをくぐり、インテリアショップへ向かった。




えーと...8階か。

と、エスカレーターへ向かうが、人でごった返していてとても乗る気にならなかった。

こりゃエレベーターも同じだろうな。


仕方ない、これくらいなら階段で行こう。

と階段を登って8階へ。

すると、不思議にも息切れどころか疲れもしなかった。
元々体力には自信があったし、トリップしてちょっと強くなったのかな？


コナンの世界だしみんなこれが普通とか？
ありえるな。



そんなことを考えながらインテリアショップに入り、壁掛け時計、ちょっとした収納、色とりどりのクッションなどを購入。
これで少しは生活感が出るだろう。



えーっと...次は...


服かな。

これだけ店舗数があると、一言に服屋といっても数え切れないほど種類がある。

使わないと勿体ないほどお金あるし、
どうせなら良いとこで揃えよう。


今度も階段で上がって19階へ。

アウター、トップス、ボトムス、靴から帽子まで気に入ったものを購入し、1週間全身サイクル出来る程度まで揃えた。

念の為、スーツも。

その後、試着のお姉さんに「お綺麗ですね！！なんでも似合いそう！」なんて言われて気分が上がったまま、

大量の荷物を抱えて地下1階の食品コーナーへと
階段で向かおうとした、その時。


「あの！これ、落としましたよ。」

後ろからの声に咄嗟に振り向くと、

私のハンカチを持った蘭ちゃんが立っていた。

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