FILE.7 油断出来ないマイホーム ページ7
「お邪魔します」
『どうぞ...』
大量のお酒の入った大きめのビニール袋を片手に、
爽やかな笑顔で家にはいる沖矢さん。
靴を脱ぎながら、
いい靴を持っていますね だとか
あなたにおすすめしたいお酒がありまして だとか
色々なことを呟いていた。
『随分とたくさん買ってきましたね...』
「いえ、買ってきた訳ではありませんよ。家にあったものを持ってきただけです。」
『その量のお酒を常備しているなんて、相当なお酒好きなんですね。』
「ええまあ。」
玄関からリビングに移動すると、
ビニール袋からお酒を5.6本テーブルに置いた。
それぞれ違う種類だ。
グラスを用意しようとキッチンへ回るが、
そもそも食器類の位置が把握出来ていない為、探すので一苦労。
なんでこんな無駄に広いんだよ...
『どうぞ。』
やっと見つけたグラスをテーブルに並べ、
沖矢さんの座るソファの斜めまえ辺りに座る。
「ありがとうございます。お酒は苦手ですか?」
『え?』
「いえ、グラスの準備に時間がかかっていたので、なかなか使用しないものかと思いまして。」
初めて来た家だから場所がわからなくて___なんていえる訳もないし、そういうことにしとこう。
うん。
『よくおわかりで。実はあまりお酒飲まないんですよ。』
「そうなんですか。悪いことをしましたね。」
『いえいえ、大丈夫です。』
お酒に弱いフリをして早いとこ帰ってもらおう...
「そうだ、是非あなたにおすすめしたいお酒があると言いましたね。こちらです。」
『わざわざありがとうございま...す〜』
一瞬焦った。
沖矢さんが私に差し出したそのビンのラベルに、
"bourbon"と書かれていたからだ。
意図的なものかただ単にオススメしてくれているのかわからないけど...
明らかにこちらを見る目が鋭くなっている。
怖い。
「どうかしましたか?」
『いえ、普段あまり手にとらないようなお酒だったので。』
「意外ですね..."似合いそうだ"と思ってオススメしたのですが。」
こわいこわいこわい
絶対嫌味だよこれ!!眼鏡光ってんもん!!
「失礼、変なことを言ってしまいましたね。実はこれ僕のお気に入りなんです。是非お暇な時に。」
あれ?今じゃなくていいんだ
『ええ、そうします。...今日はもう遅いですしお帰りになられた方が良いのでは?』
さりげなく帰れと催促してみる。
「.......。」
『沖矢さん?』
「いえ。なんでもありません。」
なんだろう、今の間
FILE.8 お酒の名前→←FILE.6 イルカのストラップ
2361人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ohata(プロフ) - いや 私には700ヤード先の直径1cmの的にピンポイントで弾を食らわせる超人スナイパーに見えます。 現場からは以上です。 ←まじ笑いましたwww (10月9日 10時) (レス) @page6 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2021年4月4日 11時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年3月28日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 星来さん» コメントありがとうございます。通知付けして頂き、とても嬉しく思います!頑張ります。 (2021年3月15日 23時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私は何とも幸運なことに昨日こちらの作品を見つけまして、更新の望みをかけて通知付けさせて頂いたところで、再開のお知らせを新参ながらとても喜ばしく思います。コナンの沼におかえりなさい!!!楽しみにお待ちしてます! (2021年3月15日 16時) (レス) id: 4e1206599e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:+G | 作成日時:2019年4月27日 22時