FILE.31 宝石の似合う女(2) ページ31
ペンダント?
宙の金木犀ってつまり...ジュエリーの名前?
「宙の金木犀って確か、怪盗キッドが次に盗むって予告してる、あのペンダントだよね。」
それを裏付けるように横でコナンくんが付け加えた。
「そう!綺麗な宙の色に、繊細な金木犀色の天然模様が入った大きな宝石を埋め込んだ世界に二つと無い美しいペンダントで...
そっくりなペンダントを付けた女の人が描かれた絵画が発見されたことで話題になってて...」
「それで、その宙の金木犀が似合う女の人を探して、その女の人に付けてもらった状態で一般の人に向けて展示するって鈴木財閥が発表したんだよね。」
『へ、へぇ...』
「そんなビッグイベントにキッド様が目をつけて予告してきたってわけ!」
ここまでくると、次郎吉おじさまもそれを狙ってやってそうだな...
『それが、ちょうど1週間後の...ですか?』
「そうよ!ま、あたしは真さんとデートだから、今回はキッド様をお目にかかることは出来ないけど!」
「ねえねえ園子姉ちゃん。その、展示するときにペンダントを身につける女の人って結局誰になったの?」
「ああ、それなら次郎吉おじさま自ら厳正なる審査をして、絵画に描かれた女性に似たハーフの女の人が選ばれたみたいよ。」
「へー、でもよくそんな大事なペンダントを一人に預けようと思ったね。」
「真さんも前にやったでしょ。それに、当日の会場には警備の人がたくさんいるし...一人だけに預けるわけじゃないわよ。」
「もしその女の人が怪盗キッドの変装だったらどうするの?」
「その時はその時よ!...っていうか、そんなことあたしに聞かれてもねぇ。」
これまたいとも簡単に盗まれそうなシナリオだな...
と怪盗キッドの話を膨らませていると、
「お待たせしました」
と蘭ちゃんが机にお茶とお菓子を置いた。
『ありがとうございます。』
「いえいえ、怪我の方は大丈夫ですか?」
『おかげさまで...』
「良かった...じゃあ、あとはそのスカートを縫うだけですね。今代えのスカート持ってくるので!サイズ合うかわからないですけど...」
『何から何まで申し訳ないです...』
本当に。
机の上に置かれたお茶を一口飲むと、
横からの視線を感じて咄嗟に目線を合わせる。
『私の顔に何かついてる?』
「えっ?あっいや、別に...」
と言いつつ、コナンくんは私から目を離さない。
...何を思っているのか知らないけど、変に緊張するからやめて...
「遥さんってさ」
『え?』
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Ohata(プロフ) - いや 私には700ヤード先の直径1cmの的にピンポイントで弾を食らわせる超人スナイパーに見えます。 現場からは以上です。 ←まじ笑いましたwww (10月9日 10時) (レス) @page6 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 舞さん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2021年4月4日 11時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年3月28日 23時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
+G(プロフ) - 星来さん» コメントありがとうございます。通知付けして頂き、とても嬉しく思います!頑張ります。 (2021年3月15日 23時) (レス) id: 2be049e179 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私は何とも幸運なことに昨日こちらの作品を見つけまして、更新の望みをかけて通知付けさせて頂いたところで、再開のお知らせを新参ながらとても喜ばしく思います。コナンの沼におかえりなさい!!!楽しみにお待ちしてます! (2021年3月15日 16時) (レス) id: 4e1206599e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+G | 作成日時:2019年4月27日 22時