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《橙side》
淳太くんに手招きされて、磁石みたいに離れない神ちゃんと困り顔の淳太くんの元に向かう。
『俺トイレ行きたいねん…ちょっと神ちゃん代わってくれん？』
って耳打ちされて、神ちゃんを預かることに。
『神ちゃん、俺のとこおいでや〜。』
淳太くんと俺の顔を見比べて、まあ、しゃあないかって顔で頷く。
ソファに座ると、その上に乗っかって、首に手を回してきた。
神ちゃんが特別重いってわけやないけど、そりゃ成人男性膝に乗っけとったらそれなりの重みはあるわけで。
それでも、未だグズグズ泣いとる神ちゃんをほっとくわけにはいかず、綺麗に染められた髪を撫でてやる。
『なぁ、神ちゃん…なんでそんな赤ちゃんみたいになってもうたん？』
『…っ、とも、あかちゃんちゃう！
あきとくんのアホ！もうしらん！』
ポツリと何気なく呟いた言葉が、神ちゃんの地雷やったみたいで…神ちゃんはプリプリ怒って、�陲舛磴鵑里箸海吠�きつきにいった。
ああ…やってもうたわ…。
《紫side》
ただの傍観者を務めてたのに、急に役が回ってきてびっくりな俺。
ちょっと落ち着いてきたかなと思ってたんやけど、またグズグズに後戻りや。
『はまちゃん！こっちきて！』って、鏡の前の椅子から立ち上がらせて、赤ちゃん呼ばわりした照史を無視し、照史の向かいのソファに移動させる。
ソファに座る俺の膝に頭を乗せて、目を閉じた神ちゃん。
そのまますぅすぅと寝息を立てた。
頬に残る涙の跡が、可哀想やな。
『はまちゃ…』
俺の手を握ってくんのが可愛いなぁ。
んで、もう片一方の手は口に…って口に？！？！
神ちゃんの親指は、神ちゃんの口に入れられて…ちゅ、ちゅ、って吸う音が聞こえる。
まじか…って、メンバーたちと目を合わせる。
これにはメンバーも目を見開いて、そりゃあ驚くよな…いくら可愛いって言ったって、もう成人済みなんやで？？？
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作者名：さとう | 作成日時：2017年1月6日 12時
