ちょーだい。17 ページ19
ー廉sideー
・
ましてや好きなんて、きっと違う。
他に想ってる子がおるんやろ。
あの日、君が紫耀と会ってた時だって、
________
確か今日、紫耀と会ってるんやっけ。
君の家についている明かりを見つめながら、自分の家へ帰ろうとした時。
君の家から飛び出してくる紫耀。
廉「おい、紫耀。」
紫耀「あ、廉?」
廉「Aんちで約束してたんちゃうん。どこ行くねん。」
紫耀「今、百合香から連絡あって。
百合香、大変らしいんだ。だから行かないとっ」
君はこれも全部素直に受け入れて
紫耀を送り出したん?
廉「そんなにそいつが大事か。」
紫耀「大事な幼馴染みやから、!」
幼馴染み。
それだけの感情じゃないくせに。
幼馴染みに恋したって、振り向いてもらえへん。
それやのに
いつもお前でいっぱいのAのことをなんで悲しませんねん。
なんでAのことはちゃんと見てやれへんねん。
部屋に取り残された君は
今頃、1人で泣いてるかもしれない。
そう思って、
幼馴染みの家に駆け付ける俺こそ
全然振り向いてもらえへんていうのに。
____________
だから
もし本気じゃないなら
Aがこれ以上傷つく前に
勘違いするようなことやめてほしい。
廉「A、ゼリー家にいっぱいあったからお裾分け。一緒に食べへん?」
A「たべるー!」
嬉しそうに駆け寄ってきた君は
紫耀の手を離して俺のビニール袋を手に取る。
A「なんで冷えピタ?」
廉「それはええねんもう」
A「じゃあまた明日ね紫耀」
何か理由をつけてでも早く君と紫耀を離したかった。
傍から見ればただの嫉妬に見えるのかもしれないけれど。
紫耀のせいで
苦しそうに笑う君をもう見たくない。
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さとさと(プロフ) - renchkaさん» 大変お待たせいたしました。本日からPart2公開致しました。移行先でもよろしくお願いします!お話を好きだと言って下さりとても嬉しいです。またコメント下さると幸いです! (2019年10月1日 20時) (レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
renchka(プロフ) - このお話とても好きです。続きがとても楽しみです、更新はもうされないのでしょうか? (2019年8月16日 19時) (レス) id: 738f8e5133 (このIDを非表示/違反報告)
さとさと(プロフ) - かなてんさん» ありがとうございます!これからさらに胸が痛くなると思いますがかっこいい廉くんをかけるように頑張ります(^ ^)これからもよろしくお願いします〜! (2019年1月26日 11時) (レス) id: 309d93a61b (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - 切なすぎます。頑張ってください! 応援してます。 (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - めっちゃ面白いです! なんか胸が締め付けられる!! (2019年1月24日 17時) (レス) id: 4304a3cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さとさと | 作成日時:2018年1月23日 23時