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彼に連れて来られたのは、路地裏でもなく、人目のない場所でもなく、
ファミレスだった。
すっかり死ぬ気でいた私は、状況を把握できず、
喜ぶことも、安心することもできなかった。
店内に入って、ようやく右手が戻ってきた。
彼に握られていた部分はほんのり赤くなってる。
2人席に案内されて、訳もわからぬまま、
私はそのキャップを被った後ろ姿を追った。
おどおどしながらも、彼に促されて飲み物を頼み、
数分後、店員さんがこっちの様子を気にもせずにニコニコと飲み物を置いていった。
どうしよう…
謝って今すぐにでも帰りたいけどそういうわけにもいかない。
下手に行動すれば…私は…
無言の時間が続く。
恐る恐る目線を上げると、彼と目があった。
私の目をじーっと見つめる彼。
まあるい目はさっきと打って変わって
今すぐにでもビームが出てきそうな鋭い目になっていた。
こ、こわい……
『…い、いや、すみません』
はぁー、と彼は大きなため息をついた。
そしてマスクを顎の下に引っ掛けて、ストローに口をつけて、
オレンジジュースをゴクリ……ゴクリ…
そして再び、目が合っ……
何この人。
マスクで隠れてたけど、
意外と、
かわいい顔……
それに、気がつかなかったけど、オレンジジュース頼んでる。
『ふふっ、』
思わず笑ってしまって、
彼の方を見ると、すごい眼力で睨まれた。
『あっ……すみません』
再び緊迫した雰囲気になる。
心臓がバクバクなって、それが全身に響いて。
一体何なんだろう…この時間…
そして彼はなぜだかもう一度オレンジジュースを飲んだ。
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りめ(プロフ) - ナジぴょんさん» ありがとうございます！はい、頑張りますね！ (2018年10月17日 21時) (
レス) id: d3c998f9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ナジぴょん(プロフ) - とてもおもしろいし、ふたりがなんだじゃんだいってたのしそうです。これからのてんかいたのしみにしています。これからもたのしみにしているのでよろしくおねがいします。 (2018年10月17日 13時) (レス) id: 056f118693 (このIDを非表示/違反報告)
りめ(プロフ) - いくさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月16日 21時) (レス) id: d3c998f9f1 (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - 続き楽しみにしてます！頑張ってくださ〜い! (2018年10月16日 21時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
りめ(プロフ) - たぴ岡さん» 嬉しいです(;_;)ハマってしまいましたね笑どんどんハマってください笑頑張ります！！ (2018年10月15日 7時) (レス) id: d3c998f9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめ | 作成日時：2018年9月28日 13時
