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『お疲れ様でした』
午後6時。椅子から立って社内を歩く。
紗希「もう帰るの?」
『はい。…寝不足もあって、早く帰ろうかと』
幸いにも今はさほど忙しい時期じゃない。
だから早々と帰宅して、明日また早めに出勤しようと思った。
ちゃんと寝れるかは、わからないけど…
紗希「そう。お疲れ様。気をつけてね」
『……はい。お疲れ様です』
その言葉に、昼に言っていた“行動に気をつけて”
という意味が込められていることがわかった。
抽象的過ぎて何を気をつければいいのかわからないけど、
目立つ行動はしないように、周りに紛れて帰り道を進んだ。
悪い人ではないけど、
私に不都合な噂…
っていうのは…?
そんなことを考えながら、私は当たり前のように彼の家へと足を運んでいた。
.
慣れないカギを使いながら、開けたドアの先、
まっすぐのびる廊下の先は真っ暗だった。
よく知らない人の家に一人。
こんなの大丈夫なはずないのに。
家の主がいないのに、勝手に物を使うのは厚かましい。
何もできず、
貸してもらった部屋に行き、ベッドに浅く腰掛けた。
いつ帰ってくるんだろう…
ご飯食べてから帰るべきだったな。
って、ふわふわとした頭を働かせて。
襲ってくる睡魔に少しでも気を抜いたら負けそうだった。
あ、そうだ。
バッグから取り出した携帯。
検索アプリの検索バーをタップして、
“有岡大貴”
その名前を入力する。
紗希さんと私が知ってる人。
もしかしたら仕事関係のライターさんとかカメラマンさんかもしれない。
だとしたら、検索に引っかかるかも。
そんな軽い気持ちで、
検索の文字を押した数秒後。
睡魔はどこかへ飛んでいった。
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りめ(プロフ) - ナジぴょんさん» ありがとうございます!はい、頑張りますね! (2018年10月17日 21時) (レス) id: d3c998f9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ナジぴょん(プロフ) - とてもおもしろいし、ふたりがなんだじゃんだいってたのしそうです。これからのてんかいたのしみにしています。これからもたのしみにしているのでよろしくおねがいします。 (2018年10月17日 13時) (レス) id: 056f118693 (このIDを非表示/違反報告)
りめ(プロフ) - いくさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年10月16日 21時) (レス) id: d3c998f9f1 (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張ってくださ〜い! (2018年10月16日 21時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
りめ(プロフ) - たぴ岡さん» 嬉しいです(;_;)ハマってしまいましたね笑どんどんハマってください笑頑張ります!! (2018年10月15日 7時) (レス) id: d3c998f9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りめ | 作成日時:2018年9月28日 13時