めがね (ページ48)

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体はとっても正直だ

拓朗さんに触れられるところが全部
熱を持ってドクドクと脈を打ちだす

昨日、拓朗さんと合流する直前にシャワーを浴びていて良かった

少し拒んでいた割には
したたかに想いを馳せる自分は結局ずるいやつだ

「サコはどんなことしたいの？」

「どんなことしたいって、考えたことないです」

「じゃあ考えてみて」

確かに今までの彼氏とのセックスは
常に受身でされるがままだった

「今まで、自分から何か求めたことはないです」

「男にされるがままだったの？」

「.....そうですね」

「したいことは言ってね、俺も言うから」

「それ、めっっちゃ恥ずかしいです」

「そう？恥ずかしいって言うようなカラダしてないよ」

「どういうことですか...」

「きれいだよ」

もう、ダメだ...........

拓朗さん、まだ酔っぱらってるんじゃないんだろうか

頭が保たない

「......んっ」

「声もいっぱい出して」

「.........拓朗さんっ」

拓朗さんの腕の中はあたたかくて

必死に拓朗さんにくっつきながら
不思議と、寂しいとか苦しいとかいう思いは感じなかった