めがね (ページ14)

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「え？」

「サコは二番目になんてとどまれないよ」

「なんでそう思うんですか？」

「二番目ってのは軽い気持ちでなれるもんじゃないよ。相手との関係のためなら身も心もズタズタに傷付く覚悟と忍耐力が必要なの」

「はぁ、、」

「俺は大真面目だよ。サコはきっと二番目の女で良いって言いながら結局一番になるために足掻いて身を滅ぼしちゃうだろうからダメ」

「ええ、、拓朗さん大真面目、、」

「サコのこと思って言ってんの。もっと自分のこと大事にしなきゃ。それにそんな恋は傷付く人が多すぎるんだよ。絶対ダメ」

ほんと、ただ軽い気持ちで言っただけなんだけどな
なんだか腑に落ちない状況になった

「もう、拓朗さん冗談に決まってるじゃないですか～」

「そういう川上さんは二番目になったことがあるの？」

気まずい雰囲気を一掃するように
山本さんが続けてくれた

山本さんの優しさがチクリとしみる

「ん？俺？想像にお任せします」

「え～！！」

「今の返事はずるいですよーねえサコさん」

「ずるいですよねぇ～」

「ね～」

「サコも山本もうるさいよ」

ビールを煽る拓朗さんを横目に、山本さんと目が合ったので彼につられて私も笑った