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週末、ゼミの友達主催の女子会でちょっとオシャレなイタリアンを食べにきている
女子会というと聞こえはいいが、日頃の鬱憤を吐き出しなんらかのモチベーションを得て、明日からの制作活動の糧にしようというしたたかな会だ
19:00スタートだが、4人のうちの1人がいつまで経っても来ない
「加藤、遅れるって。先にはじめてようか」
炭酸水とリッチなグレープジュースを何杯か飲んだ頃、憔悴した様子の加藤がやってきた
「ちょ、なにがあったの?w」
女子会に泣きっ面で現れるとは、なかなかのカモになる予感である
「‥‥‥」
聞くと、お盆に飲み会で一緒になった人とワンナイトラブをして盛り上がった直後、喧嘩別れしていた元カレから連絡があってまた付き合うことになったので
はじまりかけていたワンナイトマンとはあっさり終わったが、
戻った彼の束縛がキツすぎて結局喧嘩をして出てきた
とのことだった
「あんたなかなか激しく遊んでるね」
「ここ数日もう喧嘩しかしてなくてほんと参っちゃったよ‥‥‥」
「あの束縛くんのどこがいいのかねえ、加藤も懲りないねえ」
「もうホントすごいんだよ、、ワンナイトした人のとこに靴置いてきてるんだけど、受け取りに行くって言ったら靴なんか買ってやるから捨てさせろっつってずっと取りに行けてなくて。でもドイツ留学した時に半年待ちでやっとオーダーメイドして作ったピンヒールでさ、そんな大事なの捨てさせれるかってのほんと」
「その靴、口実にワンナイトマンに戻ったらいいじゃん」
「無理だよ。ごめんなさいって言ってお別れしたのに」
「泣きついたらワンチャンあるんじゃない?」
「あんたたちの貞操観念疑うよ」
「ワンナイトなんかしといて何言ってんのよ」
ははは、と笑ってみるが
彼氏でもない同じ学部の先輩に、ちょっとその気のあるようなことを言われただけでドキドキして死にそうになった私にはなかなか刺激の強い話だった
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playg(プロフ) - さきもとさん» コメントをありがとうございます。志賀さんの紳士的な面や、芸術に傾倒する知的な部分に惚れ僭越ながら書かせていただきました。読みにくいところもあったかと思いますが、読んでくださるさきもとさんはじめ、皆さんのお陰で完結いたしました。感謝感謝です! (2018年9月30日 16時) (レス) id: 45c3b09e14 (このIDを非表示/違反報告)
さきもと(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。アクリラ完結おめでとうございます、そして最終話まで執筆お疲れ様でした。QKタグ検索にてこちらの連載を見つけ素敵なお話だなとドキドキしながら読ませて頂きました。拙い感想ですみません、改めまして完結おめでとうございます。 (2018年9月30日 0時) (レス) id: eac32ad90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JBplay | 作成日時:2018年9月8日 16時