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「ところで、あなたちゃんはなんで動けなくなってるの？」
「この絵に魅入っちゃいまして‥‥作者はどんな風にこの絵を描いたのかなって思ったら頭の中で絵をなぞって描きはじめちゃって、止まんなくなりました」
「あなたちゃんの絵の見方、おもしろいね」
「ほんとに好きになったら、なぞっちゃうんです」
「へぇ〜、もっと聞かせてほしい」
それからは美術館のこだわりの歩き方だとか
好きな画家の話しとか
ガムを噛みながら絵を見ていたら警備員さんに注意された話しなどをした
「志賀さんは、この絵のことどう思いますか」
「そうだね、とっても優しい絵だと思うよ」
「え？優しいですか。寂しいじゃなくて？」
「寂しいか〜‥‥そうだね、見方によっちゃ寂しいかもしれないけど、この2人のようにに落ち着いて向き合って話せる関係って、きっと優しい。表情は見えないけどね」
「なんでそう思うんですか？」
「1900年頃の欧州って、産業革命の世だよね。今まで当たり前だった自然がどんどん壊されていって、実はかけがえのないものだって人々が気付きだしたんだと思うんだ。この2人もそう。
こんな雰囲気出せる人は、きっと心豊かで優しいと思う」
「私は、心豊かな人だからこそ、感情に敏感で繊細で傷つきやすくて、寂しい思いをしやすいんじゃないかって思ったんです」
「あ〜、なるほどね。解釈が違うのってほんと面白いね。でも、一年後にこの絵を見たら意見は変わってそう」
「そうかもしれません」
「絵はずっと変わってないのにね」
「不思議ですね」
志賀さん、けっこうしゃべれる人だ
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playg(プロフ) - さきもとさん» コメントをありがとうございます。志賀さんの紳士的な面や、芸術に傾倒する知的な部分に惚れ僭越ながら書かせていただきました。読みにくいところもあったかと思いますが、読んでくださるさきもとさんはじめ、皆さんのお陰で完結いたしました。感謝感謝です！ (2018年9月30日 16時) (
レス) id: 45c3b09e14 (このIDを非表示/違反報告)
さきもと(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。アクリラ完結おめでとうございます、そして最終話まで執筆お疲れ様でした。QKタグ検索にてこちらの連載を見つけ素敵なお話だなとドキドキしながら読ませて頂きました。拙い感想ですみません、改めまして完結おめでとうございます。 (2018年9月30日 0時) (レス) id: eac32ad90c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JBplay | 作成日時：2018年9月8日 16時
