大学生活 2

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帰りの車の中



助手席で放心状態でいる





「で、父さんは問答無用で俺に話しかけてくるもんだから最初は困惑するけど、その言葉の意味が知りたくてそれで調べるって癖がついてさ....」





嬉しそうに話す伊沢くんの子どもの頃の話をうんうんと聞きながら、複雑な気分だ




一瞬の帰省は、なんとか事なきを得た
また来てね、なんて言ってもらえた







「そうなんだね〜」




「うん」




「..........」





「あれ...？」





「..........ん？」




「なんかダメだった？」




「え？なにが？」




「なんかあなたさん話半分って顔してるから」




「あれ、そう？うん、、たぶん疲れただけだよ」




「そう.......」




「えっと、あの、、ごめん、疲れたっていうか、ご両親に会わせてもらってすっっっごい嬉しかったんだけど、今はなんかホッとして気が抜けちゃった」




「嬉しかったの？」




「嬉しかったよ」




「じゃあ採用」




「ん？何に採用されたの私？」




「ちょっと待って」





そう言うと、
伊沢くんは車を路肩に停めハザードをたいて
サイドブレーキを引いた

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