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英二さんはこの学校のOBだと、佐伯先生に聞いていた。だけど、学校に残る理由はわからなかった。
そこに、Masterからひとつのメッセージが来る。今までの話とは全く関係のないメッセージだった。
『リストバンドじゃあ画面が小さくて表示が見えにくいでしょ。そこで、リストバンドをスマートフォンに交換します！』
と、突然リストバンドが光りながら変化し出す。何かのアニメで物が光りながら進化するというものがあったけれど、それに近かった。光は形を変え、スマートフォンの形になり、スマートフォンになる。
「マジか……。」
何に驚いたかって、アニメで起こるようなことが実際に起きたことだ。あのMasterとはいえ、ここまでとは正直思っていなかった。
家に帰ると、母が待っていた。晩御飯を食べたあと、母が聞く。
「そういえば、来週の火曜、学校の創立記念日じゃない？今年も休みなの？」
創立記念日は6日後だ。その6日後には何かがあったはず。
「休みだけど、友達と遊びに行くかも。」
母は、「あら、そう。」と意味のない返事を1つし、洗い物の続きをした。私は、自分の部屋に入ることにした。
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作者名：夢詩どれみ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月28日 20時
