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「それは、小5の冬だった。私の小学校では、市内の観光地を巡るフィールドワークがあったんだ。」

_回想
それは、休憩所で弁当を食べていたところ。
私は、後の彼氏である朝霧圭と同じ班だったため、一緒に活動していた。
「みんなー、食べ終わった?」
「ちょい、トイレ行かせて」
「あ、俺も」
「私も」
5人班のうちの3人がトイレへと向かい、ここは私と朝霧との2人だけになる。当時、2人は仲良くなかった。そもそも、柚子はあまり男子と話さなかったのだ。

「桐谷さんは、今のところ何が一番良かった?」

朝霧が柚子に問いかける。柚子は、その問いに答えるよりも、何故私に話しかけてくれたか、を気にした。そしてその後、今まではただのクラスメイトだと思っていた朝霧を目で追うようになる。朝霧がどんな人なのか、気になったのだ。そうしているうちに、朝霧のいいところを沢山見つけた。そしてそれに惹かれた。柚子は朝霧が好きだと自覚したのだ。

小6の頃、運良く朝霧と同じクラスになった。しかも、始めの席が隣であった。
「また同じクラスだったね、朝霧くん」
柚子はにこっ、と朝霧に向かって笑う。グループ化が進む中、隣の人と話すことは礼儀だと思う気持ちと、朝霧に特別扱いされたいという気持ちがあったのだろう。

朝霧への「好き」が最高潮に達した時、柚子はついに告白することを決めた。放課後の教室は全然人がいないため、そこで決行することにした。2人きりの教室に窓から風が吹く。
「私、朝霧くんのことが前からずっと好きでした…」
柚子は勇気を出した。これまでに出したことのない勇気を。朝霧は、首を縦に振った。
「そういう積極的なところ、魅力的だな。俺も桐谷さんのことがもっと知りたい」

しかし。誰もいない教室を覗く者がいた。彼女もまた、朝霧が好きであった。彼女は今までとは桁違いの嫉妬を覚えた。

桐谷が許せない。許せない。許せない……
そうして、彼女こと三鷹 千代(みたか ちよ)は柚子より千代を見てもらえるように、行動するのだ。

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設定タグ:学園×能力(×ミステリ) , 市販書き(一次創作) , オリジナル作品
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夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…!!所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか? (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます!書き直します! (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです!3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください! (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢詩どれみ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月11日 9時

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