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「まだ分からないの?琳くん。……美紅の隣にいたいんでしょう?」
「るっせーんだよ!!」
怒りが頂点に達した俺は、荒木の顔めがけて拳を差し出す。だが、それを察知した荒木は、さっきのデッキブラシで対抗。
「君の能力で勝ち目はないよ。僕の能力はこれ(デッキブラシ)でもどんな形にでもできる。剣にも盾にも。そろそろ朝休みも終わるし、諦めたら?」
俺は口だけで笑うと、こう言う。
「確かに、俺の能力でお前に勝ち目はないだろう。だけど、諦めらんねーよ……お前に、俺の気持ちが分かんのか!?」
「分かる訳ないじゃん。わかった方が凄いよ」

「俺には美紅が必要なんだよ……転勤のせいで小学校も次々と変わり、行きたくもない学校に行かされた。
そのために俺はこんな性格になっちまって、関わろうとしてくれたのは美紅だけ。そんな心の支えを奪うお前が許せなかった。だけど本当は_」
お前と仲良くしたい。なのに、その言葉が出てこなかった。男子トイレから出て、自分の教室に戻ろうとした時、荒木に肩を掴まれた。

「辛かったんだね。だからこんなに美紅の側に居たかったんだ。
もう、こんなことで争うのはやめよう。美紅も、こんなことにはなってほしくない筈だよ。僕も琳くんが困ったら支えてあげる。だって、僕は琳くんの先輩でしょう?」

初めてだった、こんな気持ちになったのは。その気持ちは心だけで抑えきれなかった。

「ありがとう、荒木……じゃなくて、零」
頰が赤くなっていた。

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設定タグ:学園×能力(×ミステリ) , 市販書き(一次創作) , オリジナル作品
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夢詩どれみ(プロフ) - riiuさん» ありがとうございます(^ ^)タイトルには画像を使っています。 (2019年6月26日 22時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 凄いですね…!!所で、タイトルの文字ってどうすればそんな風に出来るんですか? (2019年6月26日 15時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
夢詩どれみ(プロフ) - さぬきさん» ご指摘ありがとうございます!書き直します! (2019年5月7日 18時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します、学園モノ好きなので、とても面白いです!3点リーダーを2の倍数セット使うと小説っぽくなりますよ、これからも頑張ってください! (2019年5月7日 17時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜うさぎ(プロフ) - 篝雫ーカガリシズクさん» いえいえ!こちらこそ読んで頂きありがとうございます! (2019年3月25日 9時) (レス) id: a076833f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢詩どれみ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月11日 9時

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