Player~気がついたら能力者でした~

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村本先生は、何事もなかったかのようにレクリエーションの準備を進める。といっても特に準備すべきものはない。確か、20の質問というゲームだ。YesかNoで答えられる質問を20個して、相手が想像しているものを当てるゲームだ。しかし、それではクラス内のレクリエーションには向いていない気がする。

「班ごとに4つの質問ができる。それぞれの質問を聞いて、先生が想像しているものを当ててくれ」

それでは24の質問では、と思った。だが誰も言わないので、私も言わない。
1巡目は、建物か、乗物か、などという説明が多かった。2巡目からはより詳しく追求するようになった。3巡目からはある特定の物かどうかを聞く質問が多くなった。ちょうど20の質問を終えた時、小春が閃いたようだ。
「答えは○○ですか？」
「おっ、正解」
ただ、それでは学活の50分が持たない。宇都宮君が何するんだ、と聞くと、先生もこのゲームじゃやはり良くないと思ったのか、みんなにレクリエーション内容で良いと思うものを聞き始めた。

そんなこんなでレクリエーションは終了する。2人とも部活がない為、零と帰る約束をしていた。さっきのレクですっかり忘れていたが、村本先生もPlayerだったって伝えよう。なぜか顔が緩んでしまう。

「美紅、待ったか？」
「待ってない。あと、聞いて。村本先生もPlayerだって」
衝撃の事実に、零は数秒黙っていた。

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