Player~気がついたら能力者でした~

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私達4人が第2講義室に集まったところに、ハルさん＿じゃなくて英二さんが話を仕切る。

「昨日ルールの概要が届いたと。俺も見た。」
と、自分の持つバンドの画面をスクロールさせる。

でも、ハルさんの見た目、ハルさんの声で英二さんが俺、と喋ると違和感がある。それはまだ抜けない。

「問題は、誰の能力を強化するか、だと思うの。能力にも強い弱いがあるでしょ？強い人をとても強くするのか、弱い人を弱くないようにするのか。」
「それも一理あるな。取り敢えず、みんなの能力を聞いていいか。俺は、物体をゴムのようにする、ゴム化の能力だ。」
零がメモを取る。ハルさんの能力は私も零も聞いていなかった。
「そういや、蓮華って能力言ってたっけ？」
「零、忘れるなっての。零には言った。だけど、他の人には言ってないかも。手で穴を開ける能力って聞いた。使ったことはないけど」
ほー、とハルさんが言う。私と零の能力も共有した後で、会議は始まる。
「そもそも、蓮華とハルの能力は、強化したらどうなるかわからない。今のところ能力に不便がある人はいるのか？」
その場にいる皆が黙り込む。どうやら、いないようだ。そのまま昼休み終わりのチャイムが鳴ったので、会議はお開きとなった。

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