『鉢合わせ』その２ ページ10
―
三輪｢……｣
((………チャリ
空閑｢どうも｣
[…、……;;]
驚いたことに、秀次は自らの足元に転がっている５００円玉を拾い、遊真の方へ歩み寄り手渡した。
それを見て俺は２人に悟られぬよう、ほっと胸を撫で下ろす。
……どうやら心配したような大きな揉め事には発展せずにすみそうだ、と。
空閑｢どうした? 元気ないね。
前はいきなりドカドカ撃って来たのに｣
三輪｢本部がお前の入隊を認めた以上…お前を殺すのは規則違反だ｣
空閑｢ほう……?｣
[……;;]
そう安心したのもほんの数秒で、すぐにまたやってくる不安感。
どちらも真っ直ぐな性格が影響してか、２人とも本音かつストレートな物言いのため…
いつ衝突してしまうのか、こちらとしては気が気ではないのだ。
[ぇー…、コホン……あの、２人とっ…Σも!?;;]
今度こそ何か言わなくてはと意気込んで一歩前に出てみたはいいものの、
内心ではかなり焦っていたために、踏み出した足はもう一方の自分の足に引っ掛かり。
まぬけにも前屈みに体勢を崩してしまった。
けれど、俺のすぐ隣にいた遊真に支えられてなんとかに転ばずにすんだ。
空閑｢っと｣
[つっ……。
ぁ……ご、ごめん遊真;; ありが]
三輪｢…｣
((グイッ
[Σうわわっ!?]
空閑｢む｣
三輪｢……｣
[……秀次?]
言葉の途中でいきなり秀次に腕を強く引っ張られ、半ば強引に遊真から離される。
そして秀次は掴んだ俺の腕を引き寄せ、先程よりも鋭い眼光で遊真を睨んだ。
不機嫌になったとかそういうレベルじゃなくて…これはもう明らかに怒っている。
はっきりとは分からないけれど、今までの経験上恐らくは俺が原因に違いない。
―――……さらに雰囲気悪くなったじゃんか、俺のバカ…!!;;
((トンッ
[へ……?]
わたわたと慌てふためく俺の膝裏の辺りに、突然何かが触れた。
[Σのわぁっ!?;;]
三輪｢っ｣
空閑｢ぉ｣
振り返って見てみると、大きな茶色い毛の塊が俺のすぐ傍に。
一瞬びっくりしてつい大声を出してしまったが、よく見ればそれは…
魅惑のモフモフ毛並みを持つ、愛らしい玉狛支部のマスコット的存在。
[……ら、雷神丸…?]
……玉狛にいるはずの雷神丸が…、どうして本部に…;;
―
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 255人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
platinum.wolf - 黒猫さん» あけましておめでとうございます!! コメントありがとうございますっ(´ω｀) ご期待にそえるよう頑張っていきますので、今年もどうぞよろしくお願いします<(_ _)> (2017年1月19日 18時) (携帯から) (
レス) id: e1623afd53 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - あけましておめでとうございます！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2017年1月19日 18時) (レス) id: d6910fb79a (このIDを非表示/違反報告)
platinum.wolf - あさりしぐれさん» あけましておめでとうございます!! コメントありがとうございますっ(´ω｀) 今年も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします(*´∇｀*) (2017年1月1日 23時) (携帯から) (レス) id: e1623afd53 (このIDを非表示/違反報告)
あさりしぐれ(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年も更新頑張ってください! (2017年1月1日 21時) (レス) id: 93598ff6a2 (このIDを非表示/違反報告)
platinum.wolf - ぱんろうさん» コメントありがとうございますっ!!(＊´ω｀＊) これからも頑張ります!!<(_ _)> (2016年10月26日 20時) (携帯から) (レス) id: e1623afd53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：platinum.wolf | 作成日時：2016年10月26日 15時
