導き21 ページ23
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「・・・わりぃ、A。みんな知ってたんだ。」
チラシを手に食堂に駆け込め事を知らせれば申し訳なさげに告げられた認知の声。
私がみんなと再会する少し前にそれは世界中に配信されたウタの告知で聞いたらしい。
「今、この船はそのライブ会場の“エレジア”へと向かってる。」
「もっと早く言っときゃよかったな。すまねぇ。」
力が抜け足から崩れ落ちれば、慌てて傍寄る皆には構わず笑いが込み上げる。
『・・・よかったぁ。』
「え？」
『本当にウタちゃんかはわからなかったけど、知ってたなら良いんだよ！
知らないんなら早く伝えなきゃライブ間に合わなくなっちゃうじゃん？』
ていうかウタちゃん美人だね！とチラシをガン見する私をみんながポカーンと見ている。
『え？な、なに？』
「いや。その、、、A、強くなったな。」
てっきり言わなかったことにショック受けるかと思った、と話すみんなにたしかにと苦笑う。
『シャンクスやみんなが話せないんだからよっぽどの理由だろうし、
ウタちゃん守るために言えないんじゃないかって！
だから』
「いや。話すさ。」
大丈夫！と言う前にいつの間にか後ろから来たシャンクスが私の頭に手を置く。
仰ぎ見ればこちらを見る目に心臓がチクッとした。
『・・・無理しなくてもいいよ？』
だから
『悲しい顔しないで。』
奪った宝箱にウタが入っていたこと
ウタをみんなで娘のように育てていたこと
“ウタウタの実”のこと
“エレジア”での事件
そこにウタを置いてきたこと
『そっか。』
「そんなウタがライブをするんだ。
駆けつけてやらねぇとな。ウタは俺たちの娘なんだ。」
いつもより力なく笑う笑顔にそれだけじゃないことを察する。
『“トットムジカ”』
「・・・。」
『まだ、あの島に眠ってるんでしょ？』
隠せねぇな、と肩を落とすシャンクスに成長したので！と胸を張り笑えば頭を撫でられる。
シャンクス達は“トットムジカ”を倒していない。封じた。
だから”ウタウタの実(ウタ)”に何も起こらないとは限らない。
「純粋にウタに一目会いたい、
その心がないわけじゃない。
・・・ただ、引っ掛かることがあるんだ。」
ウタの意思かそうじゃないかはわからないが
「娘を助けるのは親の役目だろ？」
シャンクスの強い目に頷けば、ニカッと笑った。
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始まります
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すまま(プロフ) - かほさん» コメントありがとうございます！こちらは頭を使うシーンが増えてきて体調に響くので、能天気な別作作りました。もしよければ見ていってあげてください(^o^)頑張ります！ (2022年11月8日 1時) (
レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - こんにちは！いつも小説楽しく読ませていただいてます。体調お大事にしてください！ (2022年11月8日 0時) (レス) @page44 id: c59ea93e25 (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - michiruchiru091さん» コメントありがとうございます！静かで儚いなんて、最高の褒め言葉です( ；∀；)ありがとうございます！REDの回を書いた後に再度映画館に行き、シャンクスへの愛を更に盛り込もうとしていたのですが、無念です( ；∀；)これからも頑張ります！ (2022年11月7日 21時) (レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
michiruchiru091(プロフ) - すすまさん初コメ失礼します。実は投稿の1作品目から愛読しておりまして影からこっそり応援させていただいてました…！ほんっっとにこのすすまさんの夢小説は静かで儚い感じがして愛してやまないです。更新はいつまでも待っているのでお体を大切にしてください。 (2022年11月7日 12時) (レス) id: dad14dc75d (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - けーきにとびこみたいさん» コメントありがとうございます！面白いだなんて( ；∀；)ありがとうございます！これからも頑張りますね(^o^)v (2022年10月13日 22時) (レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すまま | 作成日時：2022年9月30日 9時
