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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
結局、その日。
ニノちゃんから連絡は無かった。
翔君と私のところにニノちゃんから連絡が来たのは、１週間後だった。
連絡が来た、というのは正確じゃない。
翔君が押しかけた、の方が正確だ。
「俺んち来て」って翔君から連絡がきて、私が彼の家に着いて早々、「我慢ならん」と翔君は飛び出して行った。
そうして暫く待っていた私の目の前、翔君の家の玄関が開いたら。
ニノちゃんは翔君に背負われていて。
ただでさえ白い肌は、いつにも増して血色が悪くて、むしろ青く見えるくらいで。
慌てる私を余所に、翔君がニノちゃんをゴロンと自分のベッドに転がすと。
ニノちゃんのおなかが、ぐぅぅぅ……と音を鳴らした。
「…………」
翔「……はぁ」
『……あは、しくじっちゃった』
翔「……バカじゃねえの」
『うん……ごめん翔ちゃん』
飯作るから待ってろ、と立ち上がった翔君は私に目配せをして、連れ立つようにキッチンに向かうと。
訳も分からず、どうしていいか困っていた私に、翔君がニノちゃんの部屋に行った時の事を説明してくれた。
「いざ」という時の為にスペアキーを預かっていた翔君は、ソレを使ってニノちゃんの部屋に入ったらしく。
空き巣でも入っちゃんじゃないかと思う位に荒らされた室内と、ベッドに括りつけられたニノちゃんが目に入って。
翔君も呆然としてしまったらしい。
慌てて手足を自由にさせたけれど、ニノちゃんはロクに食べていなかったのか、立ち上がる事が出来なくて。
詳しい事は聞く前だったけれど、とにかく部屋から出たいというニノちゃんの言葉と状況から判断して、背負って連れ帰って来たんだそうだ。
「……さすがにヤバくない？」
翔「……ヤバいね」
「……ニノちゃんの実家は？」
翔「まぁ、そうなんだけど……」
とにかく胃に優しい物を……と、お粥を作りながらチラッとニノちゃんの様子を窺えば。
体をベッドに投げ出して安心した顔をしていたから、大丈夫かな……なんて思っていたら。
ブブブ……と、翔君のスマホが震えた。
それに、すぐ反応したのは。
『……ご、め……』
翔「……いーよ」
『……で、も』
翔「いいから寝とけ」
どすどす足音を鳴らして部屋に戻った翔君は、震えるスマホの電源を落としてニノちゃんの頭を撫でた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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黒衣(プロフ) - ★mmiioo★さん» そうなんです！＆そうなんですね！良いトコです福島県♪大好きです福島県♪ そしてストーカーやっぱり怖いですよね(笑) 続きも楽しんで貰えると嬉しいです！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 黒衣さん、福島県？！私も！今は関東にすんでるけど、地元は福島県です。あーあのストーカー女、怖いね((((；゜Д゜))) さて、続き読みます！ (2017年7月24日 15時) (レス) id: 59f57126ed (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - みつなさん» コメントありがとうございます(*'ω'*) 私の二宮さんイメージを詰め込んでみました。楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ 言葉の選びが素直じゃなくて、やっぱり懐に入り込むのが上手い、そして自分の気持ちを隠すのが上手い気がしています。惚れますよね(笑) (2017年7月9日 22時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - みつなさん» みつなさぁぁぁぁぁぁぁん！ありがとうございますー！私にしては←爽やかになりましたでしょうか？（笑）あまり書いたことない爽やか？に戸惑いつつ。がんばりまーす！そして背景画は黒衣さんセレクトです！ (2017年7月8日 23時) (レス) id: 419932bee8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 続きをお願いします (2017年7月8日 14時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
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