第43話 sk ページ43
「照さては俺ばっか可愛い恋人と楽しそうにしてるから妬いてんだな！」
「は、ちげぇし。」
「週二でジムだろ。」
「照が週二しかジム行けないってのもかなり可哀想な話だよね。」
「あ、阿部ちゃん。
話しにくいと思うからスピーカーにするね。」
「ありがと。」
スピーカーに切り替えて３人でのおしゃべり体勢。
「いやなんでスピーカーにすんだよ。
俺はもういいし。」
照は迷惑そうな顔。
でも俺だって阿部ちゃんにバラされたくないことバラされたし、しっかり聞かせてもらおう。
「良くない良くない。
で、マジで照は今んとこジムしか予定ないの？」
「や、まあ、あるっちゃある。」
「えーっ、何、デート！？」
阿部ちゃん、声がすっごいワクワクしてる。
「そんなんじゃないけど。」
「けど？」
「…ドライブ。」
「わーっ。」
「おおーっ。」
阿部ちゃんとほぼ同時に歓声を上げる。
「え、それってやっぱ好きな人と？」
「まあ、そんな感じ。」
「誰々？」
そっか、阿部ちゃん気付いてないのか。
「言わねえ。」
「えーっ、同じ歳の仲なのに。」
「阿部は弟みたいなもん。」
「ええっ、でも知りたいじゃん。」
「まあ、いつかな。」
「えー！」
「じゃ、俺シャワー浴びてくるから。」
そう言って照は浴室がある方へ行った。
「んははっ、教えてもらえなかったね。」
「ねー。」
「あ、そうだ。
照に負けず俺らも予定決めよ。
最初はどうしよっか。
行きたいとことかある？」
そう聞いたら、一瞬沈黙。
それから阿部ちゃんがさっきより小さな声で、
「俺の家来て…、とか言ったら、引きますか。」
なんて、さ。
「引くわけないじゃん。」
「だって、」
もにょもにょもごもご。
俺ばっかがっついてるみたいでとかなんとか言ってるけど。
恋人のそんなお誘い、嬉しくない男はいないでしょ。
「じゃあ、来週の木曜日ね。」
丸一日オフがかぶるってのはなかなか無いから、仕事が１５時からの日に会うことにした。
「楽しみにしてる。」
「うん、俺も。」
「じゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
仕事のことも、阿部ちゃんのことも、全てが思い通りにいくわけじゃないけど。
それでもちょっとずつ元に戻れてる気がして。
今夜は、気持ちよく眠れそうだ。
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葉子(プロフ) - なぎしゅうさん» あ、なるほど！あの量をこんな速度で！？とビックリしちゃいました(笑)衝撃を受けてもらえて嬉しいです！萌えというよりは精神的ホラー小説ですが、2もぜひお楽しみ（？）くださいー！ (2021年3月10日 20時) (
レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - 2はこれから読みます！衝撃だったことをお伝えしたかったし、ちょっと苦しかったので休憩も兼ねての投稿です。葉子さんはハピエン主義と言っているのを期待して2、読みいってきます〜 (2021年3月10日 19時) (レス) id: dee66be56c (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - なぎしゅうさん» 愛の権利170話ほどの量をもう読み終わられたんですか！？すごいですね！？iwfkさんにもご注目ありがとうございます！地味にすれ違いっぷりがすごかったiwfkさんでした。迷いながらも最後まで読んでいただけて、感想までもらえて、書き手としてはすごく幸せです！ (2021年3月10日 17時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - 愛の権利、読み終わりました。最後の方でようやくiwfkが出てきてホッとしましたがそこまでは本当に苦しかったです。お話だと分かってても本当に悲しくなりました。途中で読むの辞めようかと思う位…。葉子さんのお話は引き込まれてしまったって凄いです。続き頑張ります (2021年3月10日 12時) (レス) id: dee66be56c (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - そら。さん» 小説探していると多いので、いっつもiwfk、ゆり組、までいくとドキドキしながら説明文の続きを見てしまうskabヲタです(笑)ほんと、同期で拗らせてますねぇ…。mmkjさんにぜひ癒されてください！私もkjさん書く時はお花を飛ばすくらいの気持ちで書いています…！ (2021年1月4日 20時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉子
| 作成日時：2020年12月16日 21時
