会いたいよ (ページ13)

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13[健人side] ページ13

聡『そっか、マリはAのこと
覚えてないのか』

マ『うん。ごめんなさい…』

「マリちゃん？あのマリちゃん？」

Aもマリウスを見て驚いていた。

風『そうだよ。あんなちっちゃかったのに
今では一番でかいからな』

「全然わからなかった！
マリちゃん、Aです。
よろしくね？」

マ『Aちゃん！よろしく〜！』

二人が握手している光景は
とても微笑ましかった。

健『Aも晩飯一緒に食べるから』

風『はいよー』

当番の菊池とマリウスが用意を始めた。

「いつも5人で食べてるの？」

健『そうだよ。
俺達特別扱いされてるからさ』

勝『それ自分で言う？笑』

「なんかいいね、家族みたいで」

Aは笑いながら言ってたけど、
俺には心から笑っているようには見えなかった。

その後他愛もない話をしながら
ご飯を食べた。

風『あー美味かった。
やっぱ俺の料理が一番だわ。
マリウス、片付けはよろしく』

マ『もーしょうがないなぁ』

健『A、本当にここにいなくていいの？』

ここにいた方が、絶対楽しいのに。

「うん、荷物も運んじゃったから…」

健『部屋ならあるから、
ここに来たくなったらいつでも言って』

「ありがとう。じゃあ私そろそろ戻るね。
ごちそうさまでした」

マ『もう帰っちゃうのー？』

「うん。まだ片付けが少し残ってるから」

そう言って立ち上がるA。

風『俺が送ってくよ』

「ほんとに？ありがとう」

勝『また明日学校で』

「うん、また明日」

「健人、連れて来てくれてありがとう」

健『会えてよかった。おやすみ』

聡『おやすみー！』

マ『また話そうねー！』

Aは俺達に手を振って菊池と出て行った。

Aは終始笑顔だった。

泣いていたのは、俺の見間違いか。