情緒不安定な嫁 ページ10
トミーside
ト「ただいまー。A起きてるー？」
家に帰ってすぐにAの姿を確認しないと気が済まない俺はAを探す。
リビングにはいない。
キッチンにもいない。
寝室を確認すると、ベッドにちょこんと座っているA。
ト「ただいま」
声を掛けてもAはおかえりとも言わない。
どうしたのか心配になって顔を覗き込むと涙を流していた。
ト「A？なんかあった？」
すぐに抱きしめる。首は横に振っているから特に何か起きたわけでもなさそうだ。
ト「1人嫌だった？」
『ううん。ちょっと考え事してたら不安になっちゃって』
ト「そっかそっか。大丈夫よ？俺がいるじゃん。もうどこにも行かない」
『ごめんねこんな奥さんで』
また涙が溢れてくるみたい。
気が済むまでこのまま抱きしめていよう。
俺もAに触れていられるしwin-winってやつ。
ト「言ったじゃん。今から辛いのはひたすらAなんだから何も我慢する必要ない。すぐ頼ってくれたらいいから」
『でも私このままだとなんもできないただの居候みたいになりそうじゃない？』
ト「いるだけで癒しだから何もしなくていーの」
『私料理極めようかな』
ト「お？」
『仕事できない時間家でじっとしとくのもあれだし、子ども生まれたら栄養考えたもの食べてほしいし、動画のネタにもなるじゃん。いいじゃんこれ！』
どうやら彼女の中で答えが出たみたい。
こうなれば早い。
Aは女の子っぽい性格でもあるけど、1つのことをぐずぐず考えないサバサバした性格だから決めたことは知らないうちに極めているだろう。
『なんか安心したら眠くなってきた。起きたら編集しよっと。あ、知義さ、今…隣にいられる？』
ト「いられるよ？今日もう暇だし」
『いや無理しなくていいからね！いられるならいてほしいなーって』
ト「大丈夫だよ。ほらほら寝な〜」
半強制的にAを寝かしつけた。
この子どもみたいなAも赤ちゃんが生まれたら見られなくなるのかな。
これからどんどん大人っぽくなっていくんだろうな。
しばらくAの寝顔を眺めていると、Aは本当に小さな声で寝言を呟いた。
『とも…』
最後までは言わないんか笑
こんな可愛い子がお母さんとか、子ども絶対幸せじゃん。なのにこんな奴が父親でごめんな？
せめて子どもの顔がAに似るように心の中で願った。
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星空夢月(プロフ) - 待って真白ちゃんの誕生日私と同じでビックリしました！ (2020年12月31日 12時) (
レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
Miir-みーる-(プロフ) - トミーさんが尊すぎて頭を抱えて叫びたいです(( (2020年12月3日 21時) (レス) id: edc9e39909 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2020年11月14日 16時
