結婚式前夜 ページ36
ト「緊張しない?」
『するに決まってる…』
沢山準備をして、考えて、きっと最高のものになる私たちの結婚式。
それはついに明日やってくる。
ト「今日眠れなかったらどうする?」
『2人で目の下にクマ作って結婚式するのか』
ト「体調心配されるわ」
真「ママ〜」
『どしたー?』
ト「ねえ真白パパって呼んでよ」
真「なんでぇ?」
ト「なんでって言った?当たり前でしょ呼ばれたいじゃん?真白に名前呼ばれたらパパなんでも頑張れるんだよ。お願いだから言ってよ。1日1回は絶対に」
『知義のおかげで真白はよく喋る子になりそうだね』
ト「よく喋るならパパくらい言えるはずじゃん。なんで今の今まで言ってくんないの?パパ悲しい」
真「う〜ん、ぱぁ?」
ト「ぱぁ?」
真「パパ!」
言った!
ついにパパと言ってくれた真白の頭を撫でながら知義は嬉しさ全開の顔。
ト「真白大好きだよ可愛いね〜」
『もー、親バカだなあ笑』
結婚式前夜まで賑やかな家庭なのだ。
『ほら真白そろそろ寝ないと明日富永家寝不足で登場になっちゃうよ』
真「いいよお」
『よくないでしょ笑』
何がいいのか考えずに発言しているなこの子。
ただ本当によく喋る子だからコミュニケーション能力は心配なさそうだ。
ト「最近なんでもかんでもいいよって言うよね真白」
『なんでもかんでも嫌だって言う子もいるんだし個性だよね。あ、寝た寝た』
真白は私と知義の間に挟まって2人の話し声を聞いているとすぐに寝てくれる。
それくらい安心してくれてるのかな。
『どうしよ、私が一番最後まで起きてるかも』
ト「俺そろそろ眠い」
『じゃあほんとに私が一番最後だ。おやすみ』
ト「うん…おやすみぃ」
深い眠りについた2人の顔を見て、改めてそっくりだなあと思った。
私にも似ているけど雰囲気は完全に女版知義。
2人が愛おしくなって幸せを噛み締める。
こんな幸せをくれたのは他でもない知義だ。
そんなあなたと明日は世界一幸せな結婚式を挙げる。
『もしもし』
雄大「なんだよこんな時間に。それに声のトーン的に2人とももう寝てるでしょ?」
『正解。眠れないから深夜テンションで雄大に感謝でも伝えようかと思って』
雄大「え?」
『私の全ては雄大とコンビを組んだところから始まったんだよ。私を選んでくれてありがとう』
深夜テンションでキザなことをしたものだ。
電話を切って眠ることにする。
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星空夢月(プロフ) - 待って真白ちゃんの誕生日私と同じでビックリしました! (2020年12月31日 12時) (レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
Miir-みーる-(プロフ) - トミーさんが尊すぎて頭を抱えて叫びたいです(( (2020年12月3日 21時) (レス) id: edc9e39909 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもち | 作成日時:2020年11月14日 16時