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『ごめんこんなに支えてくれてるのにきつく当たっちゃって』
ト「え？きつくないよ。それにいくらでも当たってくれていいよ。辛いんだから」
いい旦那すぎて涙が出そう。
と、また陣痛がやってきた。
『もう泣いていい？痛すぎるよぉぉ！！』
醜い姿だったと思う。
だけど知義は本当に最後まで私を見守ってくれた。
手を離さず、私が泣き叫ぶ度に一緒になって苦しそうな顔をしてくれた。
意識が飛びそうな中でやっと聞こえた産声。
「元気な女の子ですよ〜』
そのセリフを聞いた瞬間、すべての意識がその子に向いた。
やっと会える。
私、頑張ったよ。
隣にやってきた小さな命が動いてる。
ト「かっわいい…」
『ねえ知義』
ト「ん？」
知義と真白が並んでいるこの景色はきっと一生忘れられない。
2人がとても愛おしかった。
『さっきとは違う意味で泣いてもいいかな…』
ゆっくり頷いて汗だくになっている私の頭を撫でる。
思いの外辛かった出産も、この子が隣に来てからはその感動で掻き消されて幸せしか残らない。
雄大「A！」
しばらくして生まれたと報告すると雄大とカンタさんがすぐにやってきた。
雄大「この子が2人の…？」
ト「そーだよ」
自慢げに娘を見せる知義と目をキラキラさせる雄大。カンタさんはやっぱり小さい子が苦手なのか少し後ろでそんな2人を見守っている。
ト「口がAでしょ？」
雄大「鼻もじゃないですか？」
ト「そうなんかな？目はどっちだろうね」
雄大「トミーさんの目だったら絶対可愛いっす」
ト「いやAの目がいいんだけど」
カ「それじゃただのAちゃんじゃん笑」
『知義要素欲しいんだけど？』
雄大「女の子はパパに似るって言うし」
カ「そうだ。名前聞かせてよ」
『そうでした！知義、発表をどうぞ』
ト「はい。この子の名前は、真白です」
納得したような驚いているようなよくわからない2人の感情は読み取るのが大変だ。
カ「なんかぽいわ」
雄大「わかります」
どうやらしっくりきたようだった。
カ「顔出しは？」
ト「しない」
カ「名前は？」
ト「出さない代わりにあだ名付けたんよ」
『ろんちゃんでいきます』
雄大「いいじゃん」
人生初の出産は流石に苦しいものだった。
だけどこの子の顔を見ることができた瞬間すべてどうでもよくなるもんなんだなあ。
これからは3人家族だ。
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星空夢月(プロフ) - 待って真白ちゃんの誕生日私と同じでビックリしました！ (2020年12月31日 12時) (
レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
Miir-みーる-(プロフ) - トミーさんが尊すぎて頭を抱えて叫びたいです(( (2020年12月3日 21時) (レス) id: edc9e39909 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2020年11月14日 16時
