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ト「他にわがままはありますか？お嬢さん」
『え？もう十分満たしてもらえたけど』
ト「じゃあ家帰ろ」
…ん？
知義、本当は早く家に帰りたかったの？
そんなあからさまに帰りたいのが伝わるセリフ言わなくても。
心なしか歩くペースも速い。
手は繋いでるけど妊婦の私にはちょっときついよ？
『ねえ、知義』
ト「ん？」
『歩くの速いよ』
ト「え！嘘！ごめん！」
『いいけどどうしたの？』
ト「うーん」
なんでそんな曖昧な返事するの？
最悪のパターンは、女から母親になった私に興味が薄れたとか。
いや知義に限ってそんなことないはずだし、こんな短時間で態度が変わるのもおかしい。
微妙な感じで家に着いた。
玄関が閉まる。
するとびっくりするくらいの勢いで抱きしめられた。
ト「ごめん早く歩いて…」
『えっ全然いいけど…』
ト「デートに行ったはいいけど人目あると全然くっつけないのが辛くて早く抱きしめたくなった」
なんだ、そういうことか。
私が想像していたのとは違いすぎるほど違って安心。
ト「最近あんまこういうことしてないじゃん？Aはどんどんお母さんになっていくのに俺ばっかAのこと大好きなんかなとか思って」
『はい？私も大好きなんですけど』
ト「でもなんか多分俺の方が愛強い気がする」
『私の愛舐めないでよ』
強く、きゅっと抱きしめ返す。
知義も寂しいって思ってくれた？
ト「…とりあえず上がるか」
『そうだね笑』
家に入って上着を脱いで手を洗う。
落ち着いてから私たちは再び抱き合った。
『親がこんなにラブラブなの娘からしたら見たくないだろうな笑』
ト「しょうがないじゃん好きなもんは好きなんだし」
『じゃあ日常的に仲の良さ見せつけていこか』
ト「そうすれば慣れるよ」
抱きしめる力を緩め、顔を見る。
愛してるって書いてあるみたいな顔してる知義。
引き寄せられるみたいにキスをする。
この感覚、ずっと忘れてた。
幸せで何も考えられない瞬間。
続きができないのが悔しいけども。
ト「その顔やめな？可愛すぎるから」
『いやこっちが言いたい。かっこよすぎるんだわ』
ト「俺らっていつまでこうやってお互い褒め合ってるんだろうな？」
『もし先に知義がいなくなっても私ずっと褒めてる』
ト「俺も多分そう。ってなんでちょっと泣きそうなん？」
『いなくなったらとか言うんじゃなかった』
ト「寂しくなっちゃった？」
『うん』
ト「可愛い〜」
この愛よ、永遠に。
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星空夢月(プロフ) - 待って真白ちゃんの誕生日私と同じでビックリしました！ (2020年12月31日 12時) (
レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
Miir-みーる-(プロフ) - トミーさんが尊すぎて頭を抱えて叫びたいです(( (2020年12月3日 21時) (レス) id: edc9e39909 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2020年11月14日 16時
