. -JN- ページ8
仕事が終わった。
完全に昼夜逆転してしまっている体内時計を直すべく、眠い感情を押し殺しながら事務所で練習に励んでいた。
集中力のない頭を必死に働かせるも、ぐらっときてしまう視界に身体の限界さを思い知る。
でも、他のメンバーだって頑張っているんだ。
ここで俺だけが倒れてしまっては仕事、そしてメンバーに迷惑がかかる。
それだけはどうしても避けたかった。
JM「ジェノや、大丈夫？」
「…うん」
大丈夫？その言葉で彼女の顔が過った。
早く会いたい。
弱った俺でも良いと思える場所にいる彼女に…。
「…心配だよ」
JN「A？」
いつもの空間に、彼女の声が響いた気がした。
彼女のいない空間にただ1人佇んでいるこの状況を整理し、俺は練習中に意識がなくなってしまった事に気付き、そして申し訳なさを感じた。
それにしても彼女の姿が見えない空間では、何もする事がない。
彼女がいなければ夢なんて見る意味がない…
少しだけ俯くと、俺はそのまま深い眠りの底に行き着いた。
「ジェノ！」
あぁ…また彼女の声が聞こえる。
身体が一気に引き戻される感覚と、次第に近付く彼女の声に胸を躍らせた。
気が付けば、足元に綺麗な花が咲き乱れている。
顔を上げると辺り一体が花畑となっていた。
「ジェノ、昨日夢に出てこなかったから心配したよ…大丈夫なの？」
JN「うん、大丈夫。ありがとう」
少しだけ眉が下がった困り顔に可愛いと思ってしまったのは、自分の中でもうまく消化しきれずにそこら辺に置いておいた。
「…ねぇ、ジェノってさ」
「アイドルなんだね」
夢の中の人物が、おかしな質問をするなぁと不思議に思ったが… まさか現実にいる存在がわざわざ俺の夢に出てくると考えただけで頭がおかしくなりそうだ。
もし、この女性が本当に存在していて
俺と同じ世界で生きているのだとすれば…
JN「今度、音楽番組に出る事になったんだ。
もし、何かの賞で受賞されたら… Aに向けてピースするよ」
「えぇ〜、そんな事してくれるの？笑」
彼女も俺と同じ夢を見ているのなら
この発言はきっと覚えているはず。
俺が彼女と本当に繋がりあっている事に
気が付くはずだ。
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pkpk(プロフ) - ぱるむむさん» ぱるむむさん、こんにちは☺️ 嬉しいお言葉ありがとうございます✨ 緩やかな更新ではありますが、最後までお楽しみいただければと思います💕🙇 (1月16日 15時) (
レス) id: 2aba72ea6d (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむむ(プロフ) - こんにちは(^^)このお話とても面白くて大好きです！これからも更新楽しみにしてます♡ (1月16日 14時) (レス) @page10 id: 0ab191d9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pkpk
| 作成日時：2023年12月31日 22時
