. -JN- ページ12
冷たい風が頬にぶつかり、まるで平手打ちをされ喝を入れられたようだった。
遠くからでも分かる彼女の待つ姿に足がすくんでしまった事実が何とも情けないが、夢と現実が繋がり合う俺達の不思議な縁なのだと悟った。
彼女の隣に座ってみるも、見向きもされず
ただ少しだけ時間を共にする。
彼女の白い息は何かを諦めたようなため息と共に流れ出ていた。
声を掛けてしまえば始まってしまうこの関係。
夢だけに留めておけばまた違ってきたのだろうか。
初めまして。
俺の言葉に驚いた彼女の瞳と目が合った。
無意識のうちに心待ちにしていた彼女の姿に、心拍が上がっていくのが分かる。
風が強く当たっていた頬に彼女の手が優しく触れると、痛みは途端に消えていく。
全く可笑しな感覚だ。
JN「A…夢じゃないよね？」
「うん、きっと夢じゃない」
頬に触れる彼女の手を包むように触れると、彼女の存在を確かめるように少しだけ握ってみた。
ふわりとどこかからやってきた小さな雲が彼女の髪に乗れば、初雪が俺達の元にやってきた事に気が付いて少しだけ照れてしまった。
「初雪だね…」
JN「うん、綺麗だ」
彼女の真っ赤になった耳を、俺は見逃さなかった。
君がここにいて、初雪の降るこの日。
お互いの体温を確かめ合うこの瞬間は、これまでに見たどの夢よりも幸せで、生きていて良かったと感じた。
態とらしく言葉にすることもなく
ただ、ゆっくりと動き出した時間に身を任せてみることにしようか。
無駄な言葉は交わさなかったが、お互いにそう感じているような気がする。
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pkpk(プロフ) - ぱるむむさん» ぱるむむさん、こんにちは☺️ 嬉しいお言葉ありがとうございます✨ 緩やかな更新ではありますが、最後までお楽しみいただければと思います💕🙇 (1月16日 15時) (
レス) id: 2aba72ea6d (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむむ(プロフ) - こんにちは(^^)このお話とても面白くて大好きです！これからも更新楽しみにしてます♡ (1月16日 14時) (レス) @page10 id: 0ab191d9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pkpk
| 作成日時：2023年12月31日 22時
