8. -JM- ページ9
気まずそうに自分の手元を見ながらモジモジとする彼女の手には、俺が今日たまたま初めて訪れたコーヒーショップのカップを持っていた。
彼女もここに来るのが初めてだと言うのに、俺はまだこの子を自分のテリトリーに入れない気でいるのかどうなのか不思議な感覚に陥っている。
ただ彼女の隣にいて、些細なことでクスリと笑ってしまうその瞬間が俺の人生で今、1番に輝いているなんて死んでも言えない。
横目で観察する彼女の横顔は可愛らしいような…けれどどこかに凄く強い何かがありそうな、単純な罠には引っかかりそうに見えない。
JM「…純粋に俺の事…友達として見てくれてる？」
「…どうでしょう、笑」
深くまで被った帽子によって狭くなる視界は、周りの様々なものを遮断するストレス緩和というものに近いのだが、今は何となく熱ってしまった耳や頬を彼女に見られたくないという一心で帽子を更に深く被っていた。
これじゃ誰もNCTのジェミンだって分からないほどに。
JM「これ…番号。」
「…私を、どうするつもりですか…？」
彼女の言葉は俺の心にずっしりと凭れ掛かった。
きっと彼女は俺の存在に気付いているのかもしれない。
いや、どこかで知ってしまったのかもしれない。
困った眉は優しい八の字を描いて、今そんな事を思うべき時ではないのに不覚にも可愛いと思ってしまった自分がアホらしかった。
JM「中途半端な気持ちじゃない。…今のところ、自分でもそれだけしか分かってないけど」
こんな馬鹿みたいな言葉に困ったように笑ってくれる彼女から目が離せなかったのは紛れもないな事実だ。
それから…相手がアイドルだからと言って見る目が変わらなかった彼女の瞳は息を呑むほどの美しさだった事は覚えている。
- 今日はありがとうございました。
解散した後、少ししてからSMSに送られてきた素っ気ない一文がやけに胸を高鳴らせた事でやっと気が付いた。
JM「…どうやって振り向かせるべき…？」
JN「…え、それ俺に聞く？」
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pkpk(プロフ) - よっこさん» よっこさん、コメントありがとうございます✨ 楽しみにしてくださりありがとうございます🙌緩やかな更新ではありますが、お楽しみください💕🙇♀️ (10月11日 21時) (
レス) id: 2aba72ea6d (このIDを非表示/違反報告)
よっこ(プロフ) - 続きにワクワク……ワクワク……(*^^*) (10月11日 15時) (レス) @page7 id: 355773df54 (このIDを非表示/違反報告)
pkpk(プロフ) - おもちさん» おもちさん！コメントありがとうございます🙌 長いお話になりそうですが、お楽しみいただければと思います✨ (9月29日 14時) (レス) id: 2aba72ea6d (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 新作嬉しいです🥺マクドンとの同時系列最高です...！楽しみにしてます🫶♡ (9月17日 0時) (レス) @page4 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pkpk
| 作成日時：2023年9月16日 0時
