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-2023年 秋-
あんなに暑かった夏も終わりを告げ、肌寒い季節がやってきた。
ジェミンさんとは、あのカフェ以来会う事はなくなった。
連絡先さえ交換していなかったため、もう二度と会う事はないだろうと肩を落としていた。
何せ2回しか会ったことのない人だ。それも偶然に。
運命の出会いとなればきっと、意外なところで会ってしまうのだと思う。
だから、ジェミンさんとは運命の出会いでも何もない、ただの縁だった。
そう思い込むことで精一杯だった私の脳内には、いつの間にかジェミンさんばかりがギュウギュウに押し込まれており、その他のことなど考える余地もなかった。
パンパンの頭に入っていくはずのない音楽を無理矢理詰め込むようにイヤホンを耳に付ければ、雨によって水滴が付いた電車の窓を眺めながら流れる景色を目で追った。
徐々に満員になっていく車内。人に押しつぶされイヤホンが耳から外れた瞬間、どうも聞き覚えのある名前を出して話す女性がいた。
『そう、それでジェミンがさ…』
『え〜！可愛すぎる笑』
ジェミンという名前はこの世に一つだけではないはずなのに、妙にモヤモヤする感覚が湧き上がり胸が苦しくなった。
喉を締め付けるほどに苦しくなった感情は、私にとってジェミンさんがどのような存在なのかをしっかりと教えてくれているようで。
同時にジェミンさんから放たれた最後の言葉が引っ掛かっていた。
"これからも友達でいてくれる？"
はいと言ってしまった以上、もう変えることなんて出来ないだろうけど。
まず、ジェミンさんに会える事ももうないだろうけど。
話が盛り上がっていた女性達が電車を降りようと扉の前まで向かってきていた。
彼女の鞄にぶら下がっていたケースには、ジェミンさんの顔が入っていたのだ。
「あの…この方、カッコいいですね？」
『ですよね！？NCT DREAMのジェミンくんです！』
彼の正体を知りたくて、咄嗟に声を掛けてしまった答えが
何と言っていたのかは正確に覚えていない。
一般人ではなかったのだと感じたのは、状況を整理した後だ。
私の昂っていた気持ちに水をかけられたようだった。
また会えるかもという淡い期待が一瞬で掻き消された瞬間だった。
ボーッとした頭で帰路を辿っていた。
携帯の画面には、ジェミンさんの画像を照らして…
いつでも、どこでも見ることが出来る彼の写真は
私の瞳に映っていたあの男性とは違う雰囲気だった。
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pkpk(プロフ) - よっこさん» よっこさん、コメントありがとうございます✨ 楽しみにしてくださりありがとうございます🙌緩やかな更新ではありますが、お楽しみください💕🙇♀️ (10月11日 21時) (
レス) id: 2aba72ea6d (このIDを非表示/違反報告)
よっこ(プロフ) - 続きにワクワク……ワクワク……(*^^*) (10月11日 15時) (レス) @page7 id: 355773df54 (このIDを非表示/違反報告)
pkpk(プロフ) - おもちさん» おもちさん！コメントありがとうございます🙌 長いお話になりそうですが、お楽しみいただければと思います✨ (9月29日 14時) (レス) id: 2aba72ea6d (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 新作嬉しいです🥺マクドンとの同時系列最高です...！楽しみにしてます🫶♡ (9月17日 0時) (レス) @page4 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pkpk
| 作成日時：2023年9月16日 0時
