君が求めるロマンスを夢見て【∞】 (ページ10)

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心臓がうるさく鳴り響く

目の前に横山君がいる

あの噂の横山くんが…

いつの間にか立場が逆転しているんじゃないかと思うほど

ドクドクと脈打つ胸をつい抑える

この気持ちはなんだろう、複雑だ

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安「おはよぉ！ごめんなA、遅なったわ」

「あ、ぅ、ううん、大丈夫だよ、ぉはよ」

安「ん？どうかした？顔色悪ない？」

「いや全然！元気だよ、あはは！」

安「え、怖いねんけど(笑)」

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横「え、ヤスやん」

安「え？」

「えっ」

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気が動転していることを悟られないように振る舞っていたら

まさかの本人が会話に入ってくる事態

驚いて咄嗟に反応してしまったものの

それ以上に驚いている人もいて

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安「横山くんやん！！」

横「おぉ、そない驚く？(笑)」

安「これ一緒やったんやな！」

横「せやな、知らんかったわ」

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よくわかんないけど私が想像していたよりも仲がいい様子の二人

噂のことなんて忘れて再会を喜ぶ章ちゃんを見て内心ホッとする私

徐々に気持ちも落ち着きを取り戻し、安心していたのもつかの間

第二の刺客が現れるのだった

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丸「おはよー！」

倉「おはー」

「あ、おはよー」

安「お！おはよ～」

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遅い組二人も到着し、一旦こっちに向き直る章ちゃん

一方でこっちを向いたままの横山くんを発見するや否や

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丸「あ、え！裕ちん！」

横「おぉ、まるもおったんやな、」

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大興奮で声をかける丸ちゃんと

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倉「あ、ぇ？横山くん？」

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その存在が横山くんであることに気づいて

ニヤニヤしながら私の方を見てくるたつ

これが波乱の幕開けなのだと、私は安心した気持ちを撤回する作業に入った

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