君が求めるロマンスを夢見て【∞】 (ページ19)

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倉「はぁ、毎日日曜日やったらええのに」

安「お前そんな人生つまらんぞ」

「そうだよ、こうやって私に会えなくなるんだよ」

倉「めっちゃ自惚れるやん、地味に寂しいし」

丸「夜の居酒屋みたいなテンションで話すんやめへん？」

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横山くんと初めてのLINEを交わしてから何日か経過

そんなにしょっちゅう授業が被ってるわけじゃないので

会うのはせいぜ週二日くらいなんだけど

今日はそのうちの一日で

お昼が終わったあと、横山くんたちと同じ授業の日だ

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前と違って授業が被らなくても連絡を取り合ってるから

会ってない感じもそんなにしないけど

連絡を取ることで急激に距離が縮まったから

本人に会えるのが、ちょっと楽しみになっていたりした

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倉「やす食べるん遅いって」

安「ちょぉ待って」

丸「章ちゃんいつも食べ始めが遅いからしゃーないねんけどな」

「てかたつが早すぎ」

倉「おいしいもんはすぐ食べたいやん」

丸「幸せやなお前」

「だからぷにぷにしてんだよ」

安「お、ちゃんと包んで言うたってんねんな、優しい」

倉「いやデブの言い方が遠回しなら遠回しなほど傷つくからな？」

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章ちゃんがご飯をかきこむのを見守って

食器の返却から戻ってきたところで、次の教室へ向かう

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倉「あ、信ちゃんもうおるって」

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たつがスマホの画面を見ながらそう言ってきて

お、今日早いな、とか口々に話しながら歩いていると

やたら遠い二号館までの距離もしんどい階段も、気づけば終わっていて

ざわざわしている教室にたどり着く

そして村上くんたちを見つけるべく、みんなでドアから覗き込むと

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丸「あ！あれちゃう？」

安「あぁせやな、村上くんぽいな」

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丸ちゃんが指をさした方向に、見覚えのある茶髪の男の子

だけど

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安「あれ？一人？」

倉「隣おらんな」

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その隣に

横山くんはいなかった

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