story*4 ページ6
「戻りました」
「おぉ！ご苦労だったな！」
ホドモエシティにある男の家に直接戻ると、またあの笑顔で出迎えてくれた。
簡素な作りのそこは和風な間取りになっている。
たくさんの漢方の道具にまみれた部屋の中は少々狭いが少し日に焼けた畳の香りが鼻をくすぐり漢方独特の匂いと混ざって不思議な香りがするのも特徴的だ。
とりあえず頼まれた漢方薬の代金とモンスターボールを返すと、男はあれ？と首を傾げる。 何事かとAも首を傾げると、
「これは違うな」
と先ほど渡したモンスターボールを返して寄越した。
そこで初めて自分が渡したのがムーランドのボールではなく先程少年に押し付けられたチラーミィのボールだと気づく。
何で見た目はただのボールなのに分かるんだろうかと思っていると男は何か察したらしく、「長年連れ添ってるとな、何と無く分かるんだよ」と笑った。
改めてムーランドのボールを返すと、
「ところで、見たところ空ではなさそうだな。捕まえたのか？」
ムーランドの活躍を想像してか、ワクワクしたような面持ちで尋ねられるがAとしては少々心苦しい。
少年に押し付けられた経緯を話すと、「そうかそうか…」とだけ呟いてにっこりと笑みを浮かべた。
それは初めて会った日から、お使いを頼まれる今日まで何度も見てきた人の良さそうな笑みである。
これまた嫌な予感しかしない。
「それならお前が育ててやれば良い話だ」
「いやいやいや！俺ポケモンなんて育てたことないですから！」
何処の町でも10歳になってきちんと登録をすればポケモンを持って旅に出ることが出来るが、Aは旅とかポケモンリーグとかに心惹かれるものを感じなかった。
勿論、自分だけのポケモンというのに全く心惹かれなかったわけではないが、年下の弟分達が旅立っていくのを見て思ったのは大変そうだなぁということが大半を占めていた。
Aは指示をするのが苦手で、バトルは好きではなかったので、毎日毎日バトルに明け暮れるなど辛くて仕方ない。
そういうことは好きなヤツに頑張ってもらえばいいというのがAの理屈であった。
それを簡単かつやんわりと男に伝えたが、ただただ笑うだけで「とりあえずポケモンセンターに連れてってあげな」と追い出されてしまう。
いつまでも怪我をしたままボールに放置しているのも可哀想なので、Aはそれに素直に従ってポケモンセンターを目指して歩き出した。
.
流されやすい主人公です(笑)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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パクリ - 清々しいまでのパクリ (2019年8月15日 15時) (
レス) id: 0cafbb94f4 (このIDを非表示/違反報告)
なのめーとる。(プロフ) - noahさん» ありがとうございます(*´∇｀*) ほのぼの…なんていい響き//← はい！これからも頑張ります！(゜▽゜*) (2015年1月10日 9時) (レス) id: a333afc336 (このIDを非表示/違反報告)
noah - ほのぼのとした感じがとっても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2015年1月10日 0時) (レス) id: b22bbd559a (このIDを非表示/違反報告)
なのめーとる。(プロフ) - ＊輪廻＊＠ｐｋｍｎらぶさん» ありがとうございます(*^^*) そういっていただけると嬉しいです。 まだまだ未熟な点もありますが、今後もよろしくお願いします！ (2015年1月1日 19時) (レス) id: a333afc336 (このIDを非表示/違反報告)
＊輪廻＊＠ｐｋｍｎらぶ - 主人公がかっこよくて読んでいてとても楽しいです// 続きが楽しみです！ 更新頑張ってください☆ (2015年1月1日 19時) (レス) id: 19bc86b6d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なのめーとる。 | 作成日時：2014年12月22日 23時
