story*3 ページ5
少年が出してきたのはフサフサの毛が愛らしいグレーのポケモンだった。
「いっけー！チラーミィ！！」
本などでしか見たことのなかった姿におぉ、あれがチラーミィか！と内心感動していたのだが、勝手にバトルを始めてしまったムーランドは愛らしい姿をあっさり吹っ飛ばしてしまった。
「あぁ！！チラーミィ！！」
せっかく飛び出した相棒を3秒で吹っ飛ばされた少年は今までのトレーナーと同じ様に涙目でチラーミィへと駆け寄っていく。
これは、ずっと思っていたんだが子供相手に大人気ないヤツだと思われるんじゃないだろうかとAは気が気でない。
「お兄さん、強いね…何年目なの？」
目を回した相棒を抱きかかえたまま少年が 聞いてきたので、｢トレーナーじゃない。こいつは借りてきたんだ」と言うと、そのまま俯いてしまった。
なんでも、チラーミィは父親が5番道路で手に入れたらしいが少年には全く懐かないらしい。
「そのうち懐いてくれるさ」
励ますように声をかけたが、少年はムキになったように叫ぶ。
「こいつと俺は合わないんだ！」
「いやいや、まだ懐いてないだけだろう」
そんなことないよ！だってもう2年も一緒にいるんだよ！と少年は悔しそうに唇を噛んだ。
それは確かに懐かない理由がありそうだなと思ってしまった。
話しかけてもそっぽを向き命令なんて全然聞いてくれない、触ろうとすれば威嚇し、ご飯も見えない所へ移動しないと食べないのだと泣きながら語る。
一通り泣いたあと、少年は決心したようにAに向き直った。
…正直、嫌な予感しかしない。
「兄ちゃん、こいつもらってくれない」
「……は？」
「次にバトルしてダメだったら、こいつは 野生に返そうって思ってたんだ。
でも兄ちゃんみたいに無言でも勝っちゃうような強いレーナーとなら一緒にいても大丈夫だと思うんだ！」
いやいや、俺がムーランドに全く指示してないのは単にこいつが言うこと聞いてくれないだけだから、そもそも俺はトレーナーじゃないなどと色々言おうとしたがその前にチラーミィを戻したボールをAに手渡して少年は行ってしまった。
「じゃあなチラーミィ、元気でな！」
「元気でなじゃないだろ！おい！」
日もだいぶ傾き、さらさらと揺れる草場に残ったのは早く帰れと言いたげに此方に歯ぎしりするムーランドと、何も知らずにボールの中で目を回しているチラーミィとそれらを交互に見たあとため息をつくAだけだった。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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パクリ - 清々しいまでのパクリ (2019年8月15日 15時) (
レス) id: 0cafbb94f4 (このIDを非表示/違反報告)
なのめーとる。(プロフ) - noahさん» ありがとうございます(*´∇｀*) ほのぼの…なんていい響き//← はい！これからも頑張ります！(゜▽゜*) (2015年1月10日 9時) (レス) id: a333afc336 (このIDを非表示/違反報告)
noah - ほのぼのとした感じがとっても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2015年1月10日 0時) (レス) id: b22bbd559a (このIDを非表示/違反報告)
なのめーとる。(プロフ) - ＊輪廻＊＠ｐｋｍｎらぶさん» ありがとうございます(*^^*) そういっていただけると嬉しいです。 まだまだ未熟な点もありますが、今後もよろしくお願いします！ (2015年1月1日 19時) (レス) id: a333afc336 (このIDを非表示/違反報告)
＊輪廻＊＠ｐｋｍｎらぶ - 主人公がかっこよくて読んでいてとても楽しいです// 続きが楽しみです！ 更新頑張ってください☆ (2015年1月1日 19時) (レス) id: 19bc86b6d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なのめーとる。 | 作成日時：2014年12月22日 23時
