story*17 ページ20
＊＊＊
「Aさんはポケモンを持っているんですよね？いいなぁ…！」
「…まぁ、持っているには持っているけど、バトルはそんなに強くないよ」
「そうなんですか？でも俺もポケモン欲しい〜」
バトルしてみたいー！と足をパタパタさせている少年。
揺れる観覧車の中、Aは先程の少年…もといキョウヘイと話をしていた。
キョウヘイは、ヒオウギシティから遊園地に行くためにライモンシティにはるばる来たらしい。
そこで一緒に来た幼馴染みとはぐれてしまったため、観覧車に乗って上から探そうと考えた。
考えたはいいものの、2人乗りだということに気づき困っていると、ベンチでポケモンとぼーっとしているAを見つけて声をかけたらしい。
「あの、実は俺の幼馴染みはタマゴから孵したポケモンを持っているんですよ」
「へぇ…タマゴから孵したポケモンは育ちやすいらしいから、いいことだな」
ポケモンバトルの知識は皆無だが、いちよう漢方を売っているわけだし、なつき方や育ち方の基本的な知識は少し知っている...つもり。
「そうなんですか！？うーん…幼馴染みに先を越されちゃいます……」
残念そうに呟くキョウヘイだったが、幼馴染みを見つけたようで、あ！見つけた！！と1人でまたはしゃぎ出した。
「…なんか、仔ヨーテリーみたい」
「え？あの、今なんて…」
Aの小さな呟きはキョウヘイには聞こえなかったみたいだ。
なんでもない、とはぐらかすと、キョウヘイが教えてくれとせがんできた。
微笑ましいな。なんて思っていると、観覧車はもうすぐ終わるようで。
「降りるぞ」
「むー…はぐらかしましたね？」
「…なんのことやら、」
降りる際にこんなやり取りをし、そのまま2人はそれぞれ別れた。
「Aさん、ありがとうございました！！｣
「こちらこそ楽しかった。ありがと」
元気に手を振るキョウヘイに、Aも小さく振り返した。
Aはふと、腰についたモンスターボールを見る。
そこにはいかにも不機嫌そうな顔をしたチラーミィが映っていて、苦笑いをこぼす。
遊園地の隅でチラーミィを出してやると、チラーミィは
｢ちらー………」
明らかに怒りを見せるように鳴いた。
「ごめんって。観覧車乗ってるとき出せばよかったな」
Aが謝ると、チラーミィはつーんとしたようにそっぽを向いた。
うーん、拗ねたなこれは。
.
キョウヘイくんがまだ旅に出る前のお話。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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パクリ - 清々しいまでのパクリ (2019年8月15日 15時) (
レス) id: 0cafbb94f4 (このIDを非表示/違反報告)
なのめーとる。(プロフ) - noahさん» ありがとうございます(*´∇｀*) ほのぼの…なんていい響き//← はい！これからも頑張ります！(゜▽゜*) (2015年1月10日 9時) (レス) id: a333afc336 (このIDを非表示/違反報告)
noah - ほのぼのとした感じがとっても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2015年1月10日 0時) (レス) id: b22bbd559a (このIDを非表示/違反報告)
なのめーとる。(プロフ) - ＊輪廻＊＠ｐｋｍｎらぶさん» ありがとうございます(*^^*) そういっていただけると嬉しいです。 まだまだ未熟な点もありますが、今後もよろしくお願いします！ (2015年1月1日 19時) (レス) id: a333afc336 (このIDを非表示/違反報告)
＊輪廻＊＠ｐｋｍｎらぶ - 主人公がかっこよくて読んでいてとても楽しいです// 続きが楽しみです！ 更新頑張ってください☆ (2015年1月1日 19時) (レス) id: 19bc86b6d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なのめーとる。 | 作成日時：2014年12月22日 23時
