story*79 ページ8
トウヤもチェレンも自分達の足で色々なところへと旅をしてたくさんのことを経験してきたのだから、Aの知らないことがあっても何らおかしくはない。
ましてやアデクとはつい最近出会ったばかりなのだ。
この仮説に確信をも持てるわけではない。
しかしそれとは別にして、Aは自身の記憶に違和感を覚え始めた。
昔のことを思い出そうとするとトウヤやチェレン、ベルのことは思い出せるのだが、どうしても3人のポケモン達のことが思い出せなかった。
異変を感じたチラーミィがAに声をかけるが、思考が偏っていてそれに応える余裕がない。
そもそもどうして自分は最初、ベルのチラーミィをはじめ、チェレンとトウヤのポケモンのことも忘れていたのだろうか。
今は普通にしているがそれ自体が妙な話ではないだろうかと頭が妙にぐるぐるする。
「A」
肩を引っ張られ、驚いて後ろを振り返るとトウヤが「もう行くよ」と言って立っていた。
「分かった。
……ちょっと、先に行っててくれ」
お参りしてくるからと付け足すとトウヤは頷き、ツタージャを連れて先に出て行った。
それにホッと息を吐き出すと、ポケモン達の墓にそっと触れ、目を閉じる。
手を合わせることも出来たが、神に祈るの はまた何か違う気がしてAは墓に触れるだけに留めた。
.
145人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
酢月(輝・桜)(プロフ) - 待ってます!携帯見つかるといいですね! (2016年2月26日 0時) (レス) id: ad30e89851 (このIDを非表示/違反報告)
鶴華 - 主人公くんのキャラがドストライクすぎて本当にやばいわ〜 (2015年11月17日 20時) (レス) id: c2a96a1b3b (このIDを非表示/違反報告)
Kiru - 続きが気になる…。更新待ってます(´・ω・`) (2015年8月12日 14時) (レス) id: 9640a1a808 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ - 続きが気になります・・! 更新頑張ってください!! (2015年7月22日 15時) (レス) id: 26adbf40b9 (このIDを非表示/違反報告)
花月 - めっちゃ面白いです!!わくわくします!更新待ってます!! (2015年7月19日 10時) (レス) id: cdb733f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なのめーとる。 | 作成日時:2015年3月6日 22時