story*76 ページ5
「やっぱりお前の用事を優先していいよ。
確かにカンポウさんは心配だけど、あっちには知り合いがいるらしいしまだ時間はある」
だから一緒に行くと言うと、ツタージャが心配そうにトウヤの方を見やったが、暫く無言が続いた後にトウヤは「分かった」 と頷いた。
「レシラム、フキヨセシティに変更ね」と伝えると、レシラムは任せろと大きく頷いて見せる。
その様子を見てツタージャも元気良く「たーじゃ!」と鳴き声をあげた。
ウォーグルに乗った時同様、やや不満そうなチラーミィをボールに仕舞い トウヤの後ろへと乗ると、その間へツタージャがひょいと入り込んできた。
ボールに仕舞わないところを見ると普段はトウヤと一緒に乗っているようだが、今日は真ん中に乗るらしい。
よしよしとツタージャの頭を撫でると嬉しそうに「たじゃ〜」と鳴いて葉のような尻尾をゆらゆらと揺らした。
それを確認したトウヤもレシラムに声をかけて飛び立つ。
伝説のポケモンだからか、大きさゆえかウォーグルよりも力強い羽ばたきのせいで来た時よりも速い速度で景色が流れていく。
前回の悲劇から学習したAはなるべく下を向き、風圧が顔面にかからないようにしていたがトウヤとの身長差故かやはり顔にも風圧がかかってしまう。
それに気づいたらしいツタージャは、トウヤの肩の上に乗ったかと思うと彼の帽子を持って戻ってきた。
そうして今度はAの肩によじ登ると、そのままトウヤの帽子をAに被せる。
飛行中に行うツタージャは何とも器用なものである。
「ありがとうツタージャ」
「たじゃ、たーじゃ!」
どう致しましてと嬉しそうに鳴くツタージャと深く被り直すAをチラリと見やったトウヤは薄く微笑んで、そのまま前に向き直る。
どうやら使っていて良いらしいので有難く使わせてもらうことにしよう。
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酢月(輝・桜)(プロフ) - 待ってます!携帯見つかるといいですね! (2016年2月26日 0時) (レス) id: ad30e89851 (このIDを非表示/違反報告)
鶴華 - 主人公くんのキャラがドストライクすぎて本当にやばいわ〜 (2015年11月17日 20時) (レス) id: c2a96a1b3b (このIDを非表示/違反報告)
Kiru - 続きが気になる…。更新待ってます(´・ω・`) (2015年8月12日 14時) (レス) id: 9640a1a808 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ - 続きが気になります・・! 更新頑張ってください!! (2015年7月22日 15時) (レス) id: 26adbf40b9 (このIDを非表示/違反報告)
花月 - めっちゃ面白いです!!わくわくします!更新待ってます!! (2015年7月19日 10時) (レス) id: cdb733f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なのめーとる。 | 作成日時:2015年3月6日 22時