シソンヌじろうと神風�� ページ2
========
じろう｢大分形になってきたね｣
『うん、こっちのネタは今日中に出来上がりそうやわ』
Aちゃんが自宅で大まかに書いたネタ。
一つ一つの展開を繋げるとこやオチの展開に悩んでいたから色々アドバイスをしていたらあっという間に1時間が経ってしまった。
『じろうくんやっぱりすごいわ！さすがネタ職人やね！』
じろう｢そ、そうかな？｣
『だってこのネタ、私一晩中頭捻っても何も思い付かんかったのに、じろうくんのアドバイスのお陰でやっとえぇ感じになったもん。
ネタを生かせる方法知ってるなんて、芸人として羨ましい限りよ』
じろう｢あ、ありがとう…｣
子どもみたいに瞳をキラキラ輝かせるAちゃん。30越えてるけどたまに見せる少女らしい顔がまた可愛い。
じろう｢(褒められるのは素直に嬉しいけど…)｣
"芸人"として、かぁ…。
Aちゃんが旦那さん一筋なのは分かっちゃいるけど、出来たら男として頼られたいと叶いもしない願望が溢れ出てきてしまう。
俺だって男。
14年も片想いしている女の子にはやっぱりちょっとでも男として見られたい訳で。
『じろうくんどないしたん？』
じろう｢いや、何でもないよ｣
『？』
でもやっぱり無理だよな。こんなパッとしない男にこんな可愛い子がそんな風に見てくれることなんて。
そんなことを考えながら再びパソコンへと視線を戻した。
すると…
ーﾊﾞﾁﾝｯ
ーﾊﾟｯ
じろう｢え？｣
『あ』
突然のショート音と共に室内とパソコンが暗転して目の前が真っ暗になった。
じろう｢え、停電？｣
『なんで？』
あまりにも突然のトラブルにびっくりして混乱していると、館内チャイム音が響き出した。
《ルミネ新宿店をご利用のお客様、スタッフの皆様にお知らせ致します。
現在、豪雨伴う電力供給のトラブルのため全館停電が発生しております。
ただ今復旧作業を行っておりますので………》
じろう｢マジで？｣
『そんなに雨強いんや。大丈夫かな…？』
真っ暗でよく見えないけど、Aちゃんの弱々しい声色が心配と不安を物語っている。
そりゃ怖いよな。こんな大型施設で停電が起こるくらいの大雨が降っていたら。
じろう｢大丈夫だよ、建物の中にいれば安全だから。今は停電が直るまでじっとしていようね｣
『うん…』
弱々しく応えるAちゃんの頭を手探りでなんとか見つけ出して優しく撫でてあげる。
少しでも彼女の不安が拭えるように。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コッティ(プロフ) - mikuさん» リクエストありがとうございます！頑張ります！！ (2021年7月23日 13時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - コメント失礼します。リクエストなのですが、おいでやすこがの2人との絡みが見たいです。よろしくお願いします！ (2021年7月23日 0時) (レス) id: 38d0b39198 (このIDを非表示/違反報告)
コッティ(プロフ) - なのさん» かしこまりました！ (2021年4月20日 16時) (レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ありがとうございました！声の正体は相田さんかなとか思ったりしちゃいました笑私にしか需要無さそうなのに感謝です！名前がTwitterIDだったのですが「なの」に変えたので表記を変えていただけると有難いです！ (2021年4月20日 14時) (レス) id: 4a8e4039f7 (このIDを非表示/違反報告)
コッティ(プロフ) - リンさん» 返信遅くなってごめんなさい！！良かったです！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年4月17日 17時) (レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コッティ | 作成日時：2021年3月11日 23時
