主婦兼ママ芸人の爆笑奮闘記~第12章~ (ページ46)

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聖し夜に、いざ参らん！③　※ネタバレ！ページ46

横山｢ぐっ…うぅ…っ｣

宮下｢我が閣下の切り札になることを光栄に思いなさい｣

用事で出掛けていたはずの曲尺が十字架みたいな形の柱に両手足と腰を縛られて捕まっていた。

大林｢早速捕まってるやん！｣

『あらまぁ…』

もぐら｢しかしだな、またこうして俺様達に捕まるとは間抜けな奴だ｣

横山｢…"また"？｣

宮下｢おや、私達をお忘れで？｣

横山｢……あ！お前達は！！｣

もぐら｢今更気付いても遅い！｣

宮下｢今度こそ私達のお役に立って下さいね？｣

横山｢ぐっ…巻尺、どうか気付いてもここに来ないでくれ…｣

大林｢おぉ、何か色々と伏線が…｣

『ふふふ、健二ったら…』

あれだけ乗り気じゃなかった健二もどんどん引き込まれていってるやん(笑)
そんにしても、"また"ってどういうことなんやろ？

淡路｢どうした巻尺？これからプレゼント交換だってのに｣

水川｢…兄上が帰って来ない。寂しい…｣

大津｢その内帰って来るだろう。そんな落ち込むな。曲尺はもう昔のようにお前の前から消えたりしないから｣

水川｢…はい｣

布川｢曲尺の分のプレゼントは後でとっておきましょう｣

曲尺が謎の組織に捕まったことなど露知らずパーティーを楽しむプラスドライバー達と帰りが遅い曲尺が心配で仕方ない巻尺。

そして…、

石橋｢ん？何この黒い大きい玉？｣

大津｢！待て待て待て！それは爆弾だ！！伏せろ！！｣

全員｢うわぁーーーーー！！｣

ードッカーーーン！！

プレゼント交換で紙やすりが選んだプレゼントの中に仕込まれた爆弾が爆発し、舞台が暗転した。
再び舞台が明るくなると、そこには紙やすりと巻尺の姿はなかった。

大津｢一体何が起きたんだ！？

…ん？｣

皆が騒然とする中、プラスドライバーが床に何か転がっていることに気付き、それを手に取った。

大津｢これは…、バッテリー。

工具リベリオンの仕業か！！
はっ！まさか、曲尺も…！？｣

｢わるものや！みんなでやっつけな！｣

｢がんあぇー！｣

いよいよ直接対決が始まるとばかりに子どもらは特撮ヒーローを見てる時と同じテンションで大興奮。

ーﾋｭｩｩｰ…

石橋｢あー、寒い寒い。ここは一体どこなんだよ？｣

水川｢どうやら捕らえられたようですね。
…うぅ、うぅぅぅ、兄上ぇぇ…、うぅぅ、会いたいよぉ…｣

石橋｢泣かないで。やすりすり…｣

一方、行方をくらました巻尺と紙やすりは工具リベリオンが登場した場所で縮こまっていた。