君は誰よりも輝いていた�� ページ8
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12年前。
『あー…あかん緊張してきた…』
横山｢心配すんな。俺もしてるから｣
｢baseよしもと｣と掲げられた看板と地下階段。
その後ろを振り返れば、あのなんばグランド花月。
『これからここで、いっぱいネタ出来るんや』
横山｢芸人への第一歩やな｣
弘が大学を卒業した頃、私と弘は念願の劇場入りを果たした。
当時人気やったたむらけんじさんや次長課長さん達が所属していた若手芸人の登竜門ともいえるbaseよしもと。
ずっと入りたかったこの劇場でライブが出来ると想像しただけで沸き上がる期待と緊張を抱きながら弘と地下階段を降りた。
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劇場内。
木崎｢お、Aちゃんにロンやん｣
『きざっちゃん！』
心臓バクバクで中に入って最初に会ったのは同期のきざっちゃん。
木崎｢二人もようやく劇場入りかぁ｣
『ほんまやっとやわ。お陰で短大と大学を単位落とすことなく卒業出来たけど』
木崎｢偉いなぁ。俺は中退したのに｣
横山｢親との約束やからな｣
仲の良い馴染みの相手が来てくれて他愛もなく話したことで心臓も少し落ち着いた。
木崎｢もしかしてこれから先輩に挨拶しに行くん？｣
『うん』
木崎｢やったら俺も一緒に行ったる！28期の姫のためならどこへでも！｣
『ふふ、ありがとう』
横山｢…かっこつけんな｣
私らより先に劇場入りしたきざっちゃんも一緒なら心強い。
ジョークで緊張を和らげてくれたきざっちゃんに手を引かれながら先輩達が待つ楽屋へと向かった。
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楽屋。
横山｢は、はじめましてっ。今日からこのbaseよしもとで活動させて頂きますっ、ハンマーミッションです！僕横山弘っていいます！｣
『お、同じくAAです！どうぞよろしくお願いします！』
全員｢……｣
きざっちゃんの案内で楽屋に入って中におられた先輩方にカチカチになりながらも挨拶したけど、それが原因なのか先輩方は私達をジッと見たまま動かない。
『(うぅ…、先輩の目がめっちゃ怖い！ちゃんと挨拶練習しとけば良かった…)』
濱家｢(か…可愛えぇぇぇえ！！)｣
瀬戸｢(こんな可愛えぇ子がお笑いやるん！？)｣
山内｢(つ、付き合いてぇ！！)｣
トキ｢(絶対モノにする！！)｣
田崎｢(俺の女にする！！)｣
横山・木崎｢……｣
『？』
私の緊張を察してくれたのか、弘ときざっちゃんが私を自分らの背中に隠すように立ってくれた。
横山｢(狼の檻…)｣
木崎｢(Aちゃんは渡さへん！！)｣
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コッティ(プロフ) - miiiiiさん» こんにちは！リクエストありがとうございます！時々更新が亀以上になってしまうこともありますが、どうぞよろしくお願いします！コメントありがとうございました。 (2020年6月21日 9時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんと大林さんの出会いから結婚するまでのお話や、付き合いだした時の周りの芸人さんの反応のお話が読みたいです！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 8c27785a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年6月16日 14時
