しゅんしゅんクリニックPの未練�� ページ36
『宮本くん！』
大阪の番組に出演するために東京からやって来た。
テレビ局に向かう途中、聞き慣れた綺麗な声に呼ばれて僕は振り返った。
『久しぶり！』
しゅん｢Aさん！｣
振り返った先にいたのは、やっぱり今日も見目麗しいAさんだった。
可愛らしく手を振りながら笑顔で僕の側まで駆け寄ってくれた。
『わざわざありがとね。こんな暑い中やのに東京から私らの番組に呼び出して』
しゅん｢いえそんな、ずっと出たかったし久しぶりにハンミさんと一緒になれたんで僕は嬉しいです｣
『あら、嬉しいこと言うてくれるやないの』
しゅん｢本心ですから｣
『ふふ、ありがとう』
上品にニコニコ笑うAさん。
かつて自分が恋い焦がれたこの笑顔に、僕は未だに胸が高鳴ってしまう。
もう既に彼女への想いは吹っ切れたというのに…。
横山｢よぉしゅんP｣
しゅん｢お久しぶりです横山さん｣
Aさんの後ろからやって来たのは横山さん。
相変わらずクールだな。
｢しゅんくんこんにちは！｣
しゅん｢こんにちは龍飛くん｣
僕の服の裾をクイクイと引っ張るのは龍飛くん。
僕を見上げる彼と視線が合うよう屈んで僕も挨拶すれば嬉しそうに笑ってくれる。
そんな龍飛くんに僕も思わず口角が緩んだ。
しゅん｢今日はママと一緒に来たの？｣
｢うん！しゅんくんにあえてうれしい！｣
しゅん｢ありがとう。僕も嬉しいな｣
｢くふふふっ｣
横山｢仲えぇなぁ。"しゅんくん"やて｣
『"しゅんしゅんクリニックP"やからね』
横山｢確かに長いもんなぁ。
そういやお前、しゅんPが前のコンビ解散してからもずっと"宮本くん"って呼んでるな。俺も周りも"しゅんP"って呼んでるのに｣
『えぇやん。"しゅんしゅんクリニックP"になっても宮本くんは宮本くんなんやから』
龍飛くんと戯れ合っている側でAさんと横山さんの会話は僕の耳にしっかりと入っていた。
ピンになっても僕に対する接し方が変わらないAさんの優しさが垣間見えた気がして、僕の胸がまたドクンと羽上がった。
『あ、そうや！宮本くんもうお昼食べた？』
しゅん｢いえまだですけど…｣
『じゃあ今から私らと一緒にご飯行かへん？奢るから！』
しゅん｢良いんですか？｣
『勿論よ！渡したいモノもあるし』
しゅん｢"渡したいモノ"？｣
『後のお楽しみ！じゃ、行こっか！』
｢しゅんくんとごはんー！｣
横山｢いつものとこ行くか｣
何だかウキウキしているAさん。
一体何だろう？
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コッティ(プロフ) - miiiiiさん» こんにちは！リクエストありがとうございます！時々更新が亀以上になってしまうこともありますが、どうぞよろしくお願いします！コメントありがとうございました。 (2020年6月21日 9時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんと大林さんの出会いから結婚するまでのお話や、付き合いだした時の周りの芸人さんの反応のお話が読みたいです！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 8c27785a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年6月16日 14時
