互いを知って愛を知る�� ページ28
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山内｢Aちゃーん！｣
桑原｢無事で良かったぁ…！｣
事情聴取を終えて劇場に帰ってくると、ずっと私を待ってたらしい皆が泣きながら私を迎えてくれた。
どうやら事情聴取時に健二が本社と劇場に知らせておいてくれたらしい。
『すみませんご心配お掛けして…』
瀬戸｢そんなんえぇよ！Aちゃんが無事やったらそれでえぇ！｣
木崎｢これから外出る時は俺が一緒に……うわぁ！｣
駒場｢お前ら静かにせい｣
オーバーな程泣きつく男性陣を軽々と蹴散らす駒場さんが私の側にやって来た。
駒場｢怖い思いしたなAちゃん。ごめんな、俺が無理矢理でも付いてったったら良かった…｣
『そんな、駒場さんのご厚意を断ったのは私なんですよ。駒場さんが気に病むことじゃ…』
横山｢やから｢甘えとけ｣って言うたのに｣
『ご、ごめん…』
横山｢まぁでも過ぎたモンは仕方ない。とにかく無事で良かったわ｣
さっきまでもう会えんと思っていた皆に会えてやっと緊張が完全に消え去った気がした。
『健二、ほんまにありがとう。健二めっちゃかっこ良かったよ』
大林｢大事な女守るんは男として当然やろ？｣
こんなことをサラッと言うてくれる健二のニカッと歯を見せて笑う顔が堪らなく愛おしかった。
大林｢……A、こいつらおる前やけど、仕事終わるまで待たれへんから今言わせてくれ｣
『何を？』
全員｢？｣
急に笑顔から真剣な顔付きに変わった健二は近くの床に置いてた自分の荷物から何かを取り出して私の元に戻って来た。
大林｢A、俺らは芸人同士で互いに譲れんモンが色々あるけど、分かち合うモンだってそれ以上にある。
俺は大した芸人でもなければ大した男でもない。でも俺は、お前と死ぬまでずっと一緒におりたい。
やから…、俺と結婚してくれ！！｣
『え…』
顔を真っ赤にしながらも真剣な顔付きを崩さんまま私の両手をギュっと、でも優しく握り締めてくれた健二に私の胸が高鳴った。
ほんの一瞬だけ思考が停止したけど、こんな私にこんな嬉しいお願いをしてくれたこの人に私もちゃんと伝えなあかん。
『ありがとう。…こんな未熟な私で良かったら、お願いしますっ』
大林｢っしゃぁぁぁぁぁあ！！
もう絶対あんな怖い思いさせへん！！絶対俺が守ったる！！｣
『健二っ』
健二の逞しい腕の中にギュッと閉じ込められた。
私は健二の胸板に手を添えて返すしか出来んかったけど、それに応えるように健二も腕に力を込めてくれた。
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コッティ(プロフ) - miiiiiさん» こんにちは！リクエストありがとうございます！時々更新が亀以上になってしまうこともありますが、どうぞよろしくお願いします！コメントありがとうございました。 (2020年6月21日 9時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんと大林さんの出会いから結婚するまでのお話や、付き合いだした時の周りの芸人さんの反応のお話が読みたいです！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 8c27785a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年6月16日 14時
