互いを知って愛を知る�� ページ27
？｢A、大丈夫か？｣
私を呼んだ声の主が私をそっと抱き寄せて優しい眼差しを向けてくれた。
いつも見るその表情に私はやっと落ち着きを取り戻した。
『健二…』
大林｢遅くなってごめんな。ケガないか？｣
『うん、大丈夫。助けに来てくれてありがとう…』
大林｢どういたしまして｣
どうやって私の危機を察知したのかは分からへんけど、ありきたりなヒーローみたいに身体を張って助けてくれた健二。
一歩間違えれば自分が刺されてたかもしれへんのに、私のために…。
莉菜｢け、健ちゃんっ助けてっ！｣
男性達に押さえつけられたままの莉菜さんは涙目になりながら猫なで声で健二に訴えるけど、健二は鋭い目付きで莉菜さんを睨む。
大林｢俺に話し掛けんな！！Aを消せば俺が戻って来てくれるとでも思ったか！？誰が戻るかブス！！｣
莉菜｢なんでっ？なんでそんなこと言うんっ？｣
大林｢黙れ！！嘘の病気で俺を3年間も騙しやがって！！嘘つく女と復縁する訳ないやろ！！｣
莉菜｢だ、だって、健ちゃんが、私に振り向いてくれんからっ｣
大林｢男を落とすためなら洒落にならん嘘をつくんかい！？そんな女と一緒になってもお先真っ暗じゃ！！｣
莉菜｢そんな、ひどい…｣
大林｢ひどいんはどっちじゃ！？俺の大事な女襲いやがって！！
Aに危害加えるようなら俺は死んでもお前を許さん！！二度と俺らの前に姿見せるな！！｣
莉菜｢そんなっ、健ちゃん待って！話を聞いて！｣
大林｢話し掛けんな！！｣
莉菜｢健ちゃん！健ちゃん！いやぁぁぁぁぁぁあっ！！｣
健二に突き放された莉菜さんは、絶望に満ちた悲痛な奇声を上げながら駆けつけた警察官によって連行されていった。
大林｢…皆さん、ほんまにありがとうございました｣
男性1｢良いんですよ｣
女性｢お役に立てて良かったです｣
恐怖で全く気付かんかったけど、私がへたり込んだ場所はまさに人の行き来が多いエスカレーターの広場やった。
莉菜さんも私を始末する一心で周囲が見えてなかったから大勢の人が見ているにも関わらず犯行に及んだそう。
やから通りすがりの人達が来てくれたんや。
『…健二』
大林｢ん？｣
『なんで私が危ないことに気付いたん？』
大林｢あぁ、いつまで経ってもお前が帰って来んから心配で見に行ったら自動販売機の側にお前の財布が落ちてたからや。財布残していなくなったら事件性感じひん訳ないやん。小銭も散乱してたし｣
『あぁ、やから…』
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コッティ(プロフ) - miiiiiさん» こんにちは！リクエストありがとうございます！時々更新が亀以上になってしまうこともありますが、どうぞよろしくお願いします！コメントありがとうございました。 (2020年6月21日 9時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんと大林さんの出会いから結婚するまでのお話や、付き合いだした時の周りの芸人さんの反応のお話が読みたいです！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 8c27785a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年6月16日 14時
