欲しかった君はヤツのモノ�� ページ19
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『……まぁ、こんな感じで私と健二は付き合い出したってとこかな』
新山｢えぇっすねぇ、芸人同士で付き合うって意外と業界ではタブーって言われてんのに｣
横山｢お前も俺もファンの子と出来たやんか。タブーって言われて我慢出来たら恋なんかやってられんやろ？｣
新山｢そうっすけど、Aさんが芸人の先輩と一緒になるなんて俺考えてもなかったんですよ｣
横山｢まぁ当時学生でファンの一人に過ぎんかったお前らからじゃ芸人の裏は見えんからなぁ｣
青空｢(俺がAさんを好きになった時には既に大林さんと付き合ってたんや…)｣
『青空くんどないしたん？』
青空｢あ、いや何もないっすよ！
やっぱりAさんは当時からモテモテやったんですねぇ｣
『いやモテてへんよ。たまたま私を好きになってくれたんが旦那だけってことやから』
新山・青空｢(無自覚も昔からなんや…)｣
『？』
新山くんと青空くんはなんで呆れたような顔してるんやろ？
青空｢そうや。ロンさんはAさんが先輩と付き合うって聞いてどう思ったんですか？｣
横山｢正直複雑やった。何より大林さんが｢高校時代に彼女をとっかえひっかえしてた｣ってよぉ言われてたから、どうせAのこともすぐ捨てると思ってた。
莉菜っていう彼女のことも、高校時代のイメージを払拭するためだけに付き合ってたと思ってん｣
『当時の弘は健二を快く思ってなかったのよね』
横山｢おん。昔チャラチャラしてたって聞いたし、何人かの先輩も大林さんを怖がってたからえぇイメージがなかったねん。
でもAを本気で好きやって知ってからは考えを改めたよ。今こうして結婚してAも子どもも大事にしてくれてるし｣
新山｢やっぱ運命の相手と出会ったら人間って変わるねんなぁ…｣
『ふふ、恋愛マスターの格言やね』
青空｢でもマドンナを手に入れた大林さん、それから大変やったんやろなぁ…｣
梅村｢そりゃ大変やったよ｣
藤本｢地獄だったよ、マジで｣
コーヒーを淹れてくれた梅ちゃんと藤本さんがいつの間にか給湯室から戻って来ていた。
『あ、梅ちゃんに藤本さん。ありがとうございます』
梅村｢どういたしまして｣
藤本｢どうぞ。
いやぁ、大林さんとAちゃんが交際告白したときはほんと地獄だったよ。その地獄の中で一番怖い阿鼻叫喚ぐらいだよ｣
青空｢そんなに？｣
新山｢絶望は想像出来ますけど、そのすごさは想像出来んなぁ…｣
梅村｢それはそれはすごいでおい…｣
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コッティ(プロフ) - miiiiiさん» こんにちは！リクエストありがとうございます！時々更新が亀以上になってしまうこともありますが、どうぞよろしくお願いします！コメントありがとうございました。 (2020年6月21日 9時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんと大林さんの出会いから結婚するまでのお話や、付き合いだした時の周りの芸人さんの反応のお話が読みたいです！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 8c27785a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年6月16日 14時
