君は誰よりも輝いていた�� ページ15
大林｢A、今日は…｣
『ご、ごめんなさい。弘とネタ合わせせなあかんのでっ』
大林｢嘘つけ！逃がすか！｣
適当にそれらしい理由をつけて大林さんから離れようとしたけど、大林さんに腕を掴まれた。
大林｢なぁ！何で俺を避けるねん？俺が何かしたか？｣
『……』
大林｢俺に原因があるんやったら謝るし、Aが納得いくようにするから！頼むからお前が俺を避ける理由、教えてくれ！怒らんから！｣
『……』
大林さんの手を振り払おうにも、男性の力に勝てる訳がない。
それにここまで詰め寄られたら、もう逃げられへん。
『……莉菜さん』
大林｢え？｣
『莉菜さんに、変な誤解させたくないだけですっ。僅かな命を、大林さんに捧げるんやったら、私はその邪魔にならんように、してるだけですから！』
嘘やった。ほんまは大林さんと莉菜さんが愛し合うとこを見たり聞いたりしたくなかったから。
でもそんなことを包み隠さず言ってしまえば、きっと大林さんを困らせてしまう。
大林｢お前…｣
『やから、私とはあんま関わらん方g…』
大林｢別れた｣
『…え？』
大林｢莉菜とは、別れたんや｣
…
……
………
『……えぇぇ！？！？』
大林さんの口から出てきた言葉に思考が数十秒間停止した。
『今、何て…？』
大林｢莉菜と別れたっつったねん｣
『う、嘘…』
大林｢ほんまやで。つい1週間前に別れた｣
驚く私をよそに大林さんは私の目をじっと見つめて淡々と話した。
『なん、で…？』
大林｢あいつ、俺との関係繋ぎ止めるためだけに病気って嘘ついてたねん｣
『えっ！？』
大林｢実はな…｣
莉菜さんとは3年前、先輩に強引に連れて行かれた合コンで知り合ったらしい。
そこでやたらと莉菜さんに気に入られて、連絡先を交換したくらいでその日は終わった。
それから莉菜さんから猛アプローチを受けるようになったけど、大林さんは莉菜さんに全く興味がなかったからどんなに誘われても断り続けていた。
でもある日、｢私は不治の難病でいつ死ぬか分からへんから、最後の恋は大好きな人と過ごしたいから付き合って欲しい｣と泣き落としを掛けられて渋々付き合うことになったらしい。
それから｢病状が悪化した｣だの｢30まで生きられない｣だの言われて仕方なく同棲するに至たり長々と付き合い続けていたらしい。
大林さんは私の目から一切視線を反らすことなく莉菜さんとのなれそめを話してくれた。
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コッティ(プロフ) - miiiiiさん» こんにちは！リクエストありがとうございます！時々更新が亀以上になってしまうこともありますが、どうぞよろしくお願いします！コメントありがとうございました。 (2020年6月21日 9時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんと大林さんの出会いから結婚するまでのお話や、付き合いだした時の周りの芸人さんの反応のお話が読みたいです！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 8c27785a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年6月16日 14時
