君は誰よりも輝いていた�� ページ12
濱家｢この子は最近劇場入りした子やで。俺らと同じ芸人やねん｣
『は、初めましてAAです』
濱家さんが簡単に説明してくれて私も慌てて自己紹介した。
莉菜｢ふーん。
私は莉菜。健ちゃんの彼女やからよろしく｣
『は、はいっ』
目を細めて品定めするように私を見る莉菜さん。
何か声に微かな威圧感を感じる…。
大林｢おい、そんなジロジロ見たんな。ビビってるやんか｣
莉菜｢ごめーん！だってめっちゃ地味な子やから興味深く見てもたー！｣
『……』
確かに莉菜さんみたいな華やかさはないけどさ…。
大林｢お前、｢言葉に注意しろ｣って何回も言うてるやろ？｣
莉菜｢ごめんてー！莉菜の可愛さに免じて許してー！｣
大林｢……はぁ｣
ハートを飛ばして抱き付く莉菜さんに、大林さんは何故かしんどそうにため息をついた。
========
莉菜｢健ちゃん、あーん｣
大林｢いや自分で食えるから…｣
莉菜｢健ちゃんったら、恥ずかしがり屋さんなんやからー。でもそういうとこ好きー！｣
濱家｢Aちゃんはいつも頑張ってるんは皆よぉ知ってるから。野次なんか気にせんで大丈夫や｣
村本｢何かあったときは俺が守ったるからな｣
『あ、ありがとうございます』
あれから私は村本さんと濱家さんと飲みながらお二人に慰められる時間を過ごしてる。
大林さんはというと、人目も憚らず甘える莉菜さんと飲んでいる。
『(大林さんとも話したいな…)』
彼女さんを構うんは仕方ないけど、あんなに意気揚々と｢話聞いたる！｣って言うてくれた大林さんのお言葉に甘えて話したい。
さっきも何度か大林さんに声を掛けようとすると、必ず莉菜さんに遮られる。
濱家さんらからも｢カップルの時間を邪魔せんといたろ｣って言われるし。
莉菜｢あ、薬飲まなー。
すみませーん！お水一杯下さーい！｣
濱家｢薬まだ飲まなあかんの？｣
莉菜｢そうやねん。しかもまた新しい薬飲まなあかんくてー｣
村本｢大変やな莉菜ちゃん｣
『薬？』
濱家｢あ、莉菜ちゃん病気で時々薬飲まなあかんねん｣
『病気、なんですか？』
莉菜｢そやねん。しかもいつ死ぬか分からん難病やから気が抜けんくてー。
やから残り少ない命を、私は健ちゃんに捧げるねん！なー、健ちゃん！｣
大林｢…ぉぅ｣
村本・濱家｢ラブラブー！｣
莉菜さん、病気やったんや…。
…そうやんな。彼女さんが不治の病気やったら、彼女さんのために時間大事にせなあかんやんな。
でも…
『(…寂しいな)』
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コッティ(プロフ) - miiiiiさん» こんにちは！リクエストありがとうございます！時々更新が亀以上になってしまうこともありますが、どうぞよろしくお願いします！コメントありがとうございました。 (2020年6月21日 9時) (
レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
miiiii - いつも楽しく読ませていただいてます！主人公ちゃんと大林さんの出会いから結婚するまでのお話や、付き合いだした時の周りの芸人さんの反応のお話が読みたいです！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 8c27785a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2020年6月16日 14時
