あなたが…�� ページ15
『あ、えーと、とりあえず名前だけでも呼び直そっか。
粗品くん確か、下の名前"直人"やったやんな？』
粗品｢そ、そうですっ｣
『じゃあ、直人くん！今日は粗品くんのこと、"直人くん"って呼ぶわ！』
粗品｢っ…｣
ロケとはいえ好きな人に名前で呼んで貰える日が来るなんて、夢にも思わんかった。
俺が芸人デビューして初めてAさんに会った時には既に大林さんと結婚してもたしな。
粗品｢っ、じゃ、じゃあ俺は、……A、さんって呼んでもえぇですか？｣
『"さん"は別にえぇのに』
粗品｢い、いやっ、それはさすがに…｣
『ふふ、ありがとうね。
あと先輩と後輩の関係も忘れなあかんから、今日一日敬語はなしにしよっか』
粗品｢っっ、そ、そうっすn…あ！ちゃうわ！そうやな！｣
スタッフ｢ではデートスタート！
ここからAさんはご家族の話をするのもダメですよ｣
『分かりました』
粗品｢Aさんっ、手｣
『あ、そやったね』
初っぱなから緊張しまくりのままデートロケが始まった。
思わず手を繋ぐようAさんに急かしてもたけど、Aさんはそんなことも気にせず優しく俺の右手に自分の左手を絡めてくれた。
白魚みたいにほっそりした温かい手。
『直人くんの手、おっきくて柔らかいね』
粗品｢そ、そうか？｣
『うん。日頃から手入れしてるん？』
粗品｢いや、別にそんなんしてへんけど。
そ、そういうAさんの手かって、柔らかくて気持ちえぇよ｣
『ありがとう。一応ハンドクリーム塗ったりして手入れはしてるんよ。
やのに直人くんの手の方が気持ち良いなんて、なんかずるいわ』
粗品｢そんなことない。手入れしてるからこんなに綺麗なんやで｣
ただただ互いの手を褒め合うだけのどこか初々しい会話でも俺は胸が心地よくて何より嬉しかった。
『直人くんはどっか行きたいとこある？』
粗品｢あー、あんま決めてなかったなぁ。
先にAさんの行きたいとこ行ってその間にどこ行くか考えるわ｣
『あら、意外と弾丸なんね』
粗品｢…こんな男は嫌？｣
『ううん。めっちゃえぇよ』
俺より背が低いから必然的に俺を見上げてにっこりと柔らかく微笑みかけてくれるAさん。
この人は相手に悪意がない限りいつでも汚れもなく屈託ない優しい笑顔で微笑み返してくれる。
粗品｢Aさんは行きたいとこあるん？｣
『あのね、個人的に行きたいとこなんやけど、えぇかな？』
粗品｢勿論！｣
あなたとなら、どこへでも。
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kurumikan212(プロフ) - コッティさん» おとぎばなし×芸人達の方はリクエストお待ちしてますのでよかったらどうぞ！ (2020年12月9日 18時) (
レス) id: 288ed3c254 (このIDを非表示/違反報告)
コッティ(プロフ) - kurumikan212さん» 都築くんと夢主ちゃんの初々しさが可愛いですね^^うちの夢主は大阪28期ですからね。でも既に人妻なんで(笑)是非とも拝読させて頂きます！ (2020年12月9日 14時) (レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
kurumikan212(プロフ) - そうです。都築が相手の話です。もし、よろしかったら、おとぎばなし×芸人達も読んでください！久々に更新してみました。 (2020年12月9日 12時) (レス) id: 288ed3c254 (このIDを非表示/違反報告)
kurumikan212(プロフ) - コッティさん» そうなんですか？既に読まれてるなんてありがとうございます。お互い頑張りましょうね。こちらの夢主さんが稲ちゃんと同期なのが羨ましいです。 (2020年12月9日 12時) (レス) id: 288ed3c254 (このIDを非表示/違反報告)
コッティ(プロフ) - kurumikan212さん» こんにちは！コメントありがとうございます！実は拝読させて頂いてます^^都築くんお相手のお話ですよね？ (2020年12月9日 10時) (レス) id: 4263074a64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コッティ | 作成日時：2019年8月27日 13時
