主婦兼ママ芸人の爆笑奮闘記~第7章~ (ページ42)

今日:9 hit、昨日:9 hit、合計:38,606 hit

イケブサ同期の稲田さん① ページ42

蛍原｢ハンマーミッションは稲田と同期なんや？｣

『そうですね。もう14年の付き合いになるかな？』

横山｢NSC時代から一緒なんで稲田のことは先輩方より知ってますよ｣

『うちのガヤ』をきっかけに顔のインパクトがすごいと東京でも話題になった稲ちゃんが『アメトーーク』の企画で主役の座を獲得した。
そんな稲ちゃんと同期である私と弘はジュニアさんやケンコバさん、山内さんに藤崎マーケットさんに混じってトークメンバーに駆り出されることになった。

ノブ｢やっぱ稲田と初めて会った時はびっくりした？｣

横山｢そりゃしますよ。こんなひん曲がった顎の見た目強烈な人間がおったらするでしょ｣

大悟｢確かにそやな。
Aはどやった？稲田の顔見て｣

『私も最初はびっくりしました。でもNSC時代にそれまで接点がなかった稲ちゃんが急にジュースを1本毎日奢ってくれるようになったんですよ』

蛍原｢ほぅほぅ｣

『私全然よく分からんくて、ジュースだけはありがたく頂いて飲んでたんです。そしたらある日いつものようにジュースを奢ってくれた稲ちゃんが、｢俺はAさんのこと、何があってもちゃんと女として見てるから｣って言うて去って行ったんです』

ジュニア｢お！｣

ケンコバ｢カッコえぇやん！｣

田崎｢よっ、男前！｣

河井｢どこがやねん！？カッコつけてAちゃん口説いてただけやないか！｣

『ちゃいますよ。女芸人ってのは時と場合によって女を捨てることがあるでしょ？そうなっても私のことを女扱いしてあげる、ってことですよ。
めっちゃ紳士的な人やなぁ、って思ってその日を境に稲ちゃんと仲良くなりました』

稲田｢Aちゃん…｣

すると稲ちゃんは椅子の手すりに肘をついて頭を抱えた。
そんな稲ちゃんを見て千鳥さんと一緒にゲスト側に座るゆずるさんと蛍原さんとトキさん達は口元を腕や手で押さえてクスクス笑い出した。
あれ？私何か変なこと言うた？

横山｢(口説かれてたことに今も気付いてへんのか…)｣

『？』

ジュニア｢まぁとにかくな、稲田は女性に優しくて紳士的ってことやんな？A｣

『そうです。14年一緒やし私が30越えても重い荷物持ってくれたり服装とか髪型褒めてくれたりしてずっと私を女扱いしてくれるんですよ』

稲田｢当たり前やん。Aちゃんはいくつになっても女の子やからや！｣

『稲ちゃんったら…』

河井｢カッコつけんな！Aちゃんやから特別扱いしてるだけやないか！｣

『？』

横山｢(鈍感め…)｣