主婦兼ママ芸人の爆笑奮闘記~第7章~ (ページ21)

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からし蓮根青空の希い③ ページ21

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3年後。

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『何よ？何でそんなプリプリ怒ってるん？』

横山｢お前が怒らしてるんやろ！？｣

『え、私？』

横山｢お前しかおらんねん！はぁーーん！！｣

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青空｢あははは！！｣

青空父｢この子らますます面白うなって｣

青空母｢ますます綺麗にもなってきてねぇ｣

あれからハンミさんは『ピカルの定理』でレギュラー入りしたのを機に一気にブレイクして人気芸人の仲間入りを果たした。
こんな素敵な芸人さんは注目されなおかしいとずっと思っていたからお二人の現状に俺はめっちゃ満足している。
けどその反面お二人がどんどん遠い雲の上の存在になってきたことで寂しい気持ちもある。
…でも、

青空｢(俺ももうすぐハンミさんと同じよしもとに入るけん。そんでいつかAさんと共演する！)｣

Aさんを知る前からお笑い自体に興味がすごいあったし目標でもあった。
憧れのよしもとに入いれば、大好きなお笑いが出来るしAさんに会える。
夢と下心が入り交じった変な考えやけど、お笑いを始めるのに理由なんていらん！

青空｢(伊織と天下取って、それから…それから…)｣

あわよくば、Aさんと…。
可能性はあながち0じゃない。よしもと入れば一縷の望みが開けるんや。

…本心とはいえ下心しかないないやんけ。やっぱりキショイな自分(汗)

青空父｢ほぉー、売れてる時期に、すごかねー｣

青空母｢あの子にもようやく春が来たけんねー｣

一人物思いに更けていると、オトンとオカンが何やら興味津々でスポーツ紙を読んでいた。
なんやめっちゃ温かい眼差しで何の記事見てんの？

オトンとオカンの背後に回って、大きく開かれたスポーツ紙をチラリと覗き込んでみると…

青空｢！？｣

俺の淡い想いは、このスポーツ紙に掲載されたエンタメニュースによって打ち砕かれた。

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モンエン大林&ハンミA
人気芸人カップル熱愛発覚！

人気お笑いコンビ・モンスターエンジンの大林とハンマーミッションのAが交際していることが明らかになった。

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青空母｢あらまぁ、お似合いやこと｣

青空父｢芸人同士、分かり合うモンがあるけんね。良かことばい｣

オトン、オカン、そんなえぇ笑顔で言わんといてくれ。
すぐ側で息子が人知れず大失恋してんねんぞ。

青空｢……｣

青空母｢青空？青空？｣

青空父｢お前、なして泣いてるとね？どぎゃんした？｣